相方のチャンピオンマシンに引けを取らない抜群の安定感! ベテランと若手で駆け抜ける「87号車 JLOC」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】

ベテランと若手で戦うもう1台のランボルギーニ

「ジャパン・ランボルギーニ・オーナーズ・クラブ」を母体とするJLOCは2台体制でGT300クラスに挑んでいる。今シーズン、0号車(元88号車)とともに戦う87号車のベテランの松浦孝亮、若手の坂口夏月というコンビは今年で5年目だ。昨年は4勝を挙げた0号車の活躍に目が奪われがちだったが、87号車も開幕から6戦連続入賞など安定感は高い。

 情報共有、あるいは戦略を分けるなど2台体制の強みも活かして、今シーズンも開幕戦からシングルフィニッシュを果たした。最大のライバルは0号車。今シーズンは0号車を超えられるか。

「87号車  JLOC」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】

 ドライバーだけでなく、「打倒0号車」は87号車のチームスタッフも同様。とくに勝俣雅史チーフエンジニアは、JLOC社員エンジニアとして2台のベースセッティングを作っているだけに、その思いが強い1人だ。ドライバーの坂口とは同じ福岡出身で、実家同士は歩いていけるほどのご近所さん。九州男児2人は毎回「俺たちはハチハチ(88号車)より前に行かないと!」と熱く語り合っているそうだ。

 後輩の坂口にとって、松浦は兄貴肌でクレバーなドライバー。悪いところもズバッと指摘してくれる、いいパートナーだ。「ただ、松浦さんてすごく考えてコメントを返してくれるので、返事に数秒のタイムラグがあるんですよね。僕だけなのかわからないですが……」

 そんな阪口のことを「まだ経験が少ないのか、もともとの性格なのか、あまり先読みが得意じゃなくて結構うっかりさんな部分が多いですね」と評する松浦。しかしタッグを組んで5年。「最初の2年は結構ミスも多かったのですが、今はそんなこともほとんどない。チームでは彼の仕事ぶりに対する評価は高いですね。一緒に走れることに感謝しているし、まだまだ何年も一緒にやりたいです。夏月のレースペースの速さはもっとまわりに評価されるべきだと思いますね」と若手の成長も感じているようだ。

「87号車  JLOC」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】


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