アメ車に乗ると「防犯意識」の高さに驚く! 治安が悪化してきた日本もそろそろ電動スライドドアとかが危険な時代になるか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アメリカの治安はあまりよくないといわれている

■クルマへの乗り降りの際に犯罪が発生しがちなためアメ車は防犯装備が充実している

■日本も国際化しつつあるのでクルマへの防犯装備は他人事ではなくなってきている

防犯対策はアメリカ車にとってマスト

 先日、最新型のアメリカンブランド車の撮影に立ち会う機会があった。クロスオーバーSUVであったので、リヤのラゲッジルームを撮影しようと思い、テールゲートを開けようとリヤへまわったのだが、開けるためにタッチする場所やボタンがどうしてもわからなかった。

 というよりも、筆者が確認した限りでは、日本車などではナンバープレート照明あたりを手探りすると、そこにリヤゲートが開くタッチ(あるいはスイッチなど)部分があるのだが、当該車は明らかにそれが存在しなかった。外資ブランド車ではリヤの下まわりに足を入れると自動的にリヤゲートが開く仕かけがよくあるので、リヤの下まわりで足をブラブラさせても無反応であった。

※画像はイメージ

 結局、車内前席のルームミラー付近にスイッチがあったので、それで開けることにした。しかも、4分の3だけゲートを開くことができるなど、調整機能も存在していた。たいていはドアロックリモコンにドアのほかに、トランクやリヤゲートを開ける機能もあるので、クルマ側にリリース装置をあえて装着する必要がないとの判断かもしれない。

 そもそも治安があまりよくないアメリカだが「9.11」、つまりアメリカ同時多発テロ事件以降は治安状況も改善傾向にあったのだが、ここ数年は1980年代あたりに戻ったかのごとく、ニューヨークなどの大都市を中心に治安状況は悪化の一途を辿っている。

 筆者が初めてアメリカを訪れたのは1980年代後半、そのとき聞いたのが、「クルマに乗り降りするときが犯罪者にもっとも狙われやすい」とのことであった。とくに危険なのが夜間となるのだが、物影から犯罪者が様子を見ているので、クルマを乗り降りする瞬間に強盗に遭遇することが多いというのである。それもあってか、アメリカ車(というかアメリカで販売されるクルマ全般)のドアロックは2段階式となっているのが一般的。

 たとえばキーレスタイプでリモコンにてドアロック解除するときは、1度押しでは運転席のみ、2度押しですべてのドアが解錠されることになる。これはひとりでクルマを利用している際などでは、不用意に運転席以外のドアを解錠してしまうと、犯罪者が車内に乗り込んできてしまうことを防ぐ意味もあるようだ。

 また、筆者が見た限り、アメリカで販売されているクルマは、助手席側にも集中ドアロックの操作スイッチがある。これもドライバーが一時的にクルマから離れるときなど、残された乗員を犯罪から守るためのものともいわれている。ドアロックは安全装備か防犯装備かという論争が一時盛り上がったが、アメリカでは防犯装備という認識となっている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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