あったらうれしい機能も多い
●ボンネットダンパー
一方で、コストダウンなどの理由で廃止されたアイテムだが、あったほうがクルマの使い方によっては便利、と思えるものもある。そのひとつが、ボンネットダンパーだ。ボンネットを開けることなどまずないという人はべつにして、比較的頻繁にボンネット内の点検を行ったり、エンジンルーム内のクリーニングまで行うボクのような人間にとっては、旧車的にステーを立ててボンネットを固定する方法は好ましくない。VWゴルフも先代の7.5まではボンネットダンパーがしっかり備わっていたのだが、コストダウンだろうか、ゴルフ8からは廃止されてしまった。
ボンネットダンパー画像はこちら
●こんな装備はあったほうがいい
最後に、ボクがクルマを買う際、これがついていないと候補から外れるという自身にとって不可欠な装備についても紹介したい。
まず、先進運転支援機能としては、高速走行の機会も多いことから、「渋滞追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)」、車線変更時の安全性を高める「ブラインドスポットモニター」、信号待ちや渋滞時にブレーキペダルを踏み続けなくていい「オートブレーキホールド機能(メモリー付きに限る)」、カーブでのステアリング操作を楽にしてくれる「レーンキープ機能」、ブレーキを踏むよりスムースな減速が可能な「パドルシフト」などがある。
レーンキープアシスト機能付きのACC画像はこちら
ちなみにオートブレーキホールド機能については、国産車の場合、メモリー機能なしがほとんどで、エンジン(電源)をオフにするたびに合わせてオフになってしまい、スタートする際にいちいちオンにする必要があって面倒。が、トヨタはシエンタのマイナーチェンジを機にメモリー機能が付いている。
電子式パーキングブレーキのオートブレーキホールド機能画像はこちら
もっといえば、トヨタ車のトヨタセーフティセンスに含まれるプロアクティブドライビングアシストは、試乗のたびに重宝する。具体的には、歩行者や自転車運転者、駐車車両に対する操舵・減速支援はもちろん、ACCが使えない一般道の走行において、カーブへの進入時や先行車との距離が近づいた際に自然な減速支援を行ってくれるありがたみをいつも実感している。
賛否両論あるパワーシートだが、筆者の場合はカミサンも頻繁に運転するため、メモリー付きのパワーシートが大活躍。あらかじめ、それぞれのシート位置やミラー位置などをメモリーしておき、3つあるメモリーボタンを押せば自身のドライビングポジションにセットされ、いちいちセットしなおす必要がなくなるというわけだ。
パワーシートのメモリースイッチ画像はこちら
ちなみに3つあるボタンは、①ボクの街乗り&山道走行ポジション、②カミサンのポジション、③ボクの高速走行用のゆったりとしたポジション……というようにメモリーしてある。もっとも、自分だけしか運転しないクルマなら不要の装備となるだろう。