筆者の年イチ仕事「フリーペーパー配達」の時期がやってきた! 1年目は「積み込みすぎて失敗」2年目は「ハリキリすぎて腱鞘炎」3年目の正直で挑む! (2/2ページ)

次回はフォークリフトでパレット積みに挑戦したい

荷降ろし

 軽バンの荷物降ろしは、後ろと左右のドアからの3カ所で行えるが、体力のあるうちは後部から、疲れてきたら左右のどちらかというのがコツだ。なぜなら、後部のゲートは上下にしか動かないため、開閉に力が必要。しかし、左右はスライドドアのため、開閉が楽だからだ。

 たかがドアの開閉と思うだろうが、この軽作業が積み重なるとけっこうな労働になるのは、実際に経験しないとわからないかもしれない。

運搬

 荷物の運搬に台車を使うか手で運ぶかの判断は、荷降ろし場所と職員室(配達先は中学校)までの距離、エレベーターの有無、荷物の量によって瞬時に決めなければならない。今回の荷物は一束の重さが約3.6kg。両手で一度に抱えられるのは、いいところ最大で9束だが、階段を駆け上がるなら5束ほどだろう。

 そこで問題となるのは、階段しかない校舎で8束の配送というケースだ。無理して8束を1回で運ぶか、2回にわけて4束ずつ運ぶかなのだが、体力のあるうちは8束を一気に、配達の後半は2回にわけて運ぶのが正解。

 初めてのときはすべてを1回で運んでいたが、階段を駆け上がった先には、置き場所まで100メートル近い廊下を移動させられるという中学校もあってかなりしんどい作業だった。その経験から、運び上げた先でも移動距離が長ければ台車を取りに帰るという戦法を編み出したのだ。もちろん、これは軽量の台車があってこその技だ。

配達時間帯

 配達先が中学校ということもあり、できれば避けたほうがいい配達時間帯がある。それは昼食開始直後と下校時間帯だ。昼食開始直後は生徒も先生も昼ご飯の用意でバタバタしているので、対応してくれるまでに時間がかかることが多い。

 さらに下校時間はすべての出入り口から生徒があふれ出してくるので非常に危ない時間帯になる。そのため、どうしても下校時間帯に当たった場合は、敷地内にクルマを入れることをあきらめるしかない。つまり、台車か手で抱えて職員室を目指すことになる。

達成感

 配送をしていてテンションが上がる瞬間は2回。最初は手積みで荷物を積み終えたとき。そして、もうひとつは荷室に積んだ荷物が残りわずかになった瞬間。どちらも達成感があり「今日も頑張ったな」と思えるのだ。

 たった2週間のにわか配達員は、なぜか夢中になって配送してしまう楽しさがある。また来年もお願いしますと荷主にいわれたので、きっと1年後にもまた中学校をまわっている可能性が高い。

 来年は今回できなかったことをやろうというプランがすでにある。それはフォークリフト免許を取得して、自分でパレットを運ぶところからやりたいという壮大な計画なのだ。


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