高級ミニバンっていや日本の独壇場……が終わる! EV時代に「豪華」をウリにした海外ミニバンが続々登場 (2/2ページ)

EVミニバンは豪華なのが特徴

ボルボ EM90

 いまや高級ミニバンのトップリーダーをひた走るボルボEM90は全長5.2メートル、ホイールベース3.2メートルという堂々たるサイズに目を惹かれるはず。このサイズを活かしたユーティリティはさすがに最上級。

 2列目シートのスライド量は1100mmとされ、アルファード・ヴェルファイアクラスの倍以上! しかも、7層構造のクッションがおごられて、座り心地はファーストクラスと同等かそれ以上のリッチ具合とのこと。そして、乗り心地を支えるのがデュアルチャンバーエアサスペンションと呼ばれるシステムで、緩衝容量を大幅にアップして極上なフラットライドが味わえるのだそうです。

 中国本土では、約1700万円と最高級クラスながら、レクサスLMを含めたライバル達を蹴散らすほどの売れ行きだとか。もっとも、日本国内ではサイズがネックとなっているのか未導入。そろそろ、ほしくなっている方も増えているような気がしますけどね。

ルノー・トラフィック

 ルノーが商用ミニバンを一気に3タイプ発表しました。トラフィック、ゲレット、エスタフェとボディタイプによる作りわけですが、注目すべきはVWのMEQやメルセデスベンツのバン・エレクトリック・アーキテクチャ(VAN.EA)同様にEV専用プラットフォームが投入されていること。

 つまり、商用バンがリリースされた以上はピープルムーバーとなるミニバンの実現性が高いということ。となると、現行モデルではSUVと化してしまったエスパスの復活も夢ではなさそう。なんといっても、マツダMPVやフォード・エコノラインと並び称されるミニバンの先駆者たるモデルですから、復活を望む声は世界中から寄せられているに違いありません。

 トラフィックをはじめとした商用バンについても「操縦性を重視した」などと楽し気な公式コメントがなされているくらいですから、EVエスパスが登場の暁には「走りは決定版」的な仕上がりかもしれません。

 オワコンどころか、これからもまだまだミニバンのヒートアップは続きそうですね。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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