クルマ好き憧れの「ポテンザ」「ADVAN」「ディレッツァ」を履きたい! でもクルマが実用車だからなぁ……なんて心配無用! ハイグリップタイヤには計り知れないメリットがあった

この記事をまとめると

■ハイグリップタイヤは各タイヤメーカーの看板ともいえるブランドだ

■一般的なタイヤと比較して価格が高かったり燃費が悪化する可能性がある

■走りのテイストが大幅に変わるので愛車の楽しさを見直すキッカケにもなる

ハイグリップタイヤは普段使いOK?

 ポテンザ(ブリヂストン)、アドバン(ヨコハマ)、ディレッツァ(ダンロップ)。いずれもモータースポーツではおなじみの、各メーカーが誇る看板スポーツタイヤのブランドだ。

 別にサーキットを走る予定もないし、スポーツカーユーザーでなかったとしても、これらのタイヤに憧れて、装着してみたいという人もいるだろう。

 少しでもそう思った人は、セダンでもワゴンでもコンパクトカーでもいいので、サイズさえ合えば遠慮なく装着してみるといい。

 というのも、ハイグリップタイヤを履けば、なにより安全マージンが格段に増えて大きな安心感が得られるようになる。また、クルマがシャキッとして、切れ味がよくなり、クルマ全体のパフォーマンスがアップして、普段の街乗りでも一層楽しくなるはずだ。

 ただ、もちろんグリップ志向の高いスポーツタイヤにもデメリットはある。

 まず、価格が高くて摩耗も早い。そして燃費もイマイチという点。ロードノイズも目立つ。とはいえ、これらの悪条件はグリップ力とトレードオフの関係にあるので、これらのコストは安心と安全の保険料だと思って割り切ったほうがいい。

 反対に、燃費に特化したタイヤは転がり抵抗が少なく、なかなか減らない。なかなか減らない傾向にあるのでついつい長期間使用してしまうが、タイヤは使用期間が長くなるとゴムがどんどん固くなる。もともとグリップの低いタイヤが経年劣化で硬化したら、性能なんてまるで期待できないし、雨など降ったらかなり危険。

 タイヤの寿命は走行距離にかかわらず、4年程度がリミットなので、むしろ普段の走行距離が短い人ほど、ハイグリップタイヤを履いて、車検2回(4年)ほどで使い切ってしまったほうが経済的といえるぐらいだ。

 もうひとつ、スポーツタイヤだと快適性が心配という人もいるだろうが、ポテンザやアドバンにもコンフォート性を考えたタイプもあるので、スポーツカー以外なら、まずそうしたタイヤから試してみるのもいいだろう。

 ポテンザであれば「S007A」、アドバンなら「ADVAN Sport V107」「ADVAN Sport V105」などがそれ。ダンロップだとディレッツァではなくなるが、「SPORT MAXX」などがプレミアムコンフォートタイヤという位置づけだ。

 これらのタイヤには、スポーツカーやクーペ、セダン向けだけではなく、SUV向けのサイズまであるので、意外にも装着できる車種は広がっている。

 クルマ業界では昔から、「タイヤとバッテリーはケチるな」という格言があるので、これまでこうしたハイパフォーマンスタイヤに縁がなかった人も、ぜひ一度、各車の高性能タイヤを試してみてほしい。

 きっと走りがビックリするほど向上し、愛車を惚れ直すに違いない。


この記事の画像ギャラリー

藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報