トライトンとランクル250の戦闘力やいかに? ラリー北海道を激走した3台をチェック (1/2ページ)

この記事をまとめると

■全日本ラリー第6戦「ラリー北海道」に三菱トライトンとランクル250が参戦した

■各車アップデートを加えるもトラブルが続出し苦戦を強いられた

■制御システムの壁を乗り越える今後の進化に期待が高まる

全日本ラリーに参戦した異色の2車種

 全日本ラリー選手権・第6戦「ラリー北海道」が9月5~7日、北海道帯広市を舞台に開催。同時にXCRスプリントカップ北海道の第4戦も開催され、マツダCX-60やスバル・フォレスター、三菱デリカD:5などのニューマシンが注目を集めていたが、ひと足早くデビューした三菱トライトン&トヨタ・ランドクルーザー250も着実に進化を果たしていた。

 まず、2024年のXCRスプリントカップ北海道で国内競技デビューを果たした三菱トライトンから見ていくと、ラリー北海道にはFLEX SHOWAIKAWA Racing with TOYO TIRESがドリフトの名手、川畑真人選手/中谷 篤選手を擁して116号車「FLEX翔TOYOTIRESトライトン」でXC-2クラスにエントリー。さらに、圭rp with 三菱自動車×TOYOTIRESの竹岡 圭選手/山田政樹選手も121号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」でXC-2クラスに参戦した。

 川畑選手によれば、「ブレーキのバランスを変更したほか、三菱自動車の協力でシフトのタイミングとブレーキの制御システムを変更してもらいました。あとはショックをハード方向に変更したほか、ボディ補強も実施。マフラーも変更したので感触はすごくいいですね」とのことで、7月のラリー・カムイを終えてから、116号車のアップデートを実施している。

 また、121号車も約2カ月間のインターバルを利用してアップデートが行われているようで、竹岡選手は「エンジンの熱対策の一環として、シュノーケルを装着しました。そのほか、三菱自動車の協力でオートマチック制御のブラッシュアップを実施。あとはボディダンパーを装着しました。ラリー・カムイで発生したパワーダウンの症状について、まだ対策はできていないんですけど、クルマはよくなっています」と解説する。

 一方、7月のラリー・カムイでデビューしたトヨタ・ランドクルーザー250としては、引き続きK-one Racing Team with TOYOTIRESが124号車「K-one TOYO AT ランクル250」でXC-2クラスにチャレンジ。ドライバーはダカールラリーのスペシャリストの三浦 昴選手、コ・ドライバーはラリーチャレンジで活躍する羽琉選手で、「ダンパーの仕様を変更したほか、ブレーキのバランスを見直したことで随分と乗りやすくなりました」と三浦選手が語るように、ランクル250もインターバルでアップデートが行われているようだ。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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登山
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