この記事をまとめると
■フォークリフト免許の取得には31時間の講習の受講が必要だ
■「フォークリフト運転・特別教育」を修了すると1トン未満のフォークリフトならば乗れる
■操ってみたいと思っていたフォークリフトの特別教育を筆者自ら受講した
実際にフォークリフトを操るために必要なものとは
取材に行くたびに「いつかフォークリフトを操ってみたい」と思っていた。しかし、フォークリフトは私有地でも免許が必要なので、ちょっとでも運転するわけにはいかない。とはいえ、フォークリフト免許の取得には、31時間にも及ぶ講習を受けなくてはならないのだ。
それも、講習が受けられる場所は各都道府県労働局に登録されている教習機関と決められており、軽い気もちで免許が取得できるわけもなく、半ばあきらめていたのが現状だった。
倉庫内作業をしているフォークリフトと作業員画像はこちら
しかし、ちょっと調べてみると「フォークリフト運転・特別教育」なるものを受講すれば、1トン未満のフォークリフトになら乗れるという事実を知ることになった。さらに、特別教育はリモートで受講できるうえに、時間も場所も自由だというから、これに飛びつかない理由はない。ここで少し、筆者が受けた特別教育の内容を説明しておこう。
まず、リモートなので、ウェブカメラ付きのパソコンかタブレット、スマホが必要となる。また受講時間は6時間で、その内容は「走行に関する装置の構造および取扱いの方法に関する知識:2時間」「荷役に関する装置の構造および取扱いの方法に関する知識:2時間」「運転に必要な力学に関する知識:1時間」「関係法令:1時間」となっている。
1トン未満のフォークリフトなら乗れる「フォークリフト運転・特別教育」はリモートで受講可能画像はこちら
この内容をパソコンやスマホを通して受講するわけだ。とはいえ、特別教育用に収録された動画を視聴するスタイルなので、受講途中に一時中断して、別日に続きからスタートできる。時間がなくても無理なく予定を組めるのがありがたい。
しかし、ウェブの受講だけに、視聴に関してはAIを導入して顔認証が行なわれる。動画再生中は、事前に登録した顔写真と同じ人間が視聴しているかをAIがカメラをチェックしているのだ。そのため、本人以外の視聴、パソコンやスマホの前に本人がいないと、受講は認められずに再受講や審査中となる。