味付けはスポーツカーそのもの
パワーユニットは自然吸気に回帰し、すべてダウンサイジングユニットの1.8リッターで、SS-1に1ZZ-FE型(145馬力/17.4kg-m)、SS-Ⅱ、およびSS-Ⅱスーパーストラットパッケージに2ZZ-GE型(190馬力/18.4kg-m)を搭載。SS-Ⅱには4ATおよび6速MTが組み合わされていた。サスペンションはフロントにストラット(SS-Ⅱスーパーストラットパッケージはスーパーストラット)、リヤにはバイザッハアクスル式ダブルウイッシュボーン。タイヤサイズはグレードによって195/60R15、205/55R15、205/50R16(SS-Ⅱスーパーストラットパッケージ)がフィッティングされている。
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6代目比で60〜90kgの軽量化が施され、サスペンションも運動性能にこだわった設定となり、FFのみの駆動方式になったものの、SS-Ⅱの可変バルブタイミングリフト機能(VVTL-i)を奢るハイオク仕様の自然吸気1.8リッターエンジン、6速MTの用意から、走りの評価は高かったものの(欧州でも)、エンジン形式、数値、駆動方式にこだわる当時の日本のユーザー、ターボ×4WDを知っているセリカファンにとっては、奇抜ともいえるエクステリアデザインとともに、好みが大きくわかれることになったのである。
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つまり、4WDもターボもないセリカが7代目であり、合わせて、ロボットチックなエクステリアデザイン、歴代セリカが活躍していたワークスチームが参戦する、セリカ人気を後押ししていたWRCから1995年に撤退していたことも、人気の低迷につながったようだ。
初代セリカリフトバックに少年時代から憧れ、「セリカって5代目までがいいんだよなぁ」と思うのはボクだけだろうか……。