やっぱり新車購入の検討は紙のカタログじゃなきゃ……ってホント? よく考えるとデジタルのほうがいいところ多くね? (2/2ページ)

理想はデジタルと紙の共存だが……

●画面上で自分好みの仕様を作ることができる(カーコンフィギュレーター)

 自動車メーカーによっては、画面上で自分好みの仕様を再現することが可能な「カーコンフィギュレーター」が無料で用意されています。内外装の色の組み合わせが合うか、ホイールのデザインとのマッチング、エアロパーツ、細かいところだと内装のステッチの色まで再現が可能です。ここまでくると、買う・買わないを別にして、興味本位で試してみるだけでも充分に楽しめます。

●通勤の途中や昼休みでも見られる(笑)

 気になるクルマの情報をちょっとした空き時間にチェックしておきたい。グレードをはじめ、ボディカラーや内装の色、オプションなど。空いた時間に自分好みの仕様を考えるのは至福のひとときです。

 さすがに紙のカタログを電車の車内や勤務先で広げることは勇気がいる(笑)と思いますが、PDFカタログであれば周囲を気にすることなく妄想できます。そのとき注意しなければならないのが「本人が気づかないところでニヤついている」可能性が高いということ。周囲から見ればただのアブナイ人にしか映りません。

●まとめ:紙とデジタルカタログの共存が理想的だが……

 紙のカタログとデジタルカタログ、それぞれにメリットとデメリットがあります。当然のことながら優劣はつけられません。筆者自身は紙のカタログで育った世代です。憧れのクルマのカタログを手にしたときの喜びや、毎日のように眺めていたらボロボロになってしまったことなど、さまざまな思い出があります。

 とはいえ、紙のカタログには制作費や印刷代、モデルチェンジなどであまった場合の処分など、さまざまなコストがかかります。誤字脱字が見つかってもすぐには更新できません。訂正内容をまとめた用紙を作成し、印刷して全国のディーラーに配付しなければなりません。

 デジタルカタログの優位性や便利さを理解しつつ、並行して紙のカタログも残してほしい、というのが本音でしょうか。とはいえ制作費や印刷代もばかにならないので、希望者には有償で配付する形でもいいと思うのですが、各自動車メーカーの皆さま、いかがでしょうか?


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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