1レースで天国も地獄も味わった! スーパーGT第6戦SUGOを攻めの姿勢で走り切ったスバル BRZ GT300の戦い (1/3ページ)

この記事をまとめると

■スーパーGT第6戦に出場したスバルBRZ GT300の戦いに密着

■Q1敗退の予選に反して決勝では山内選手が驚異の走りを見せ首位に浮上

■井口選手に交代後タイヤ脱落トラブルが発生し22位で無念のフィニッシュとなった

得意なSUGOで結果を残したいBRZ

 SUPER GTシリーズ第6戦「SUGO GT 300Km Race」が9月21日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。SUBARU BRZ GT300はここSUGOを得意としており、ポールポジションはもちろん優勝を目指して挑みました。

 スポーツランドSUGOといえばSUBARU BRZ GT300のドライバーの山内英輝選手が2019年のSUPER GT第7戦で出した1分16秒834がGT300クラスのレコードタイムとして残っていますし、山内選手もSUGOを相性がよく好きなサーキットとしてあげるほどです。

 SUBARU BRZ GT300は、今回のレースで前回の鈴鹿で見つけたセットアップを活かし、このSUGOでも同じセットアップで挑む予定でした。レギュレーションで小さくなったフロントタイヤと、新しく舗装された路面とのマッチングがいいセットアップを前回の鈴鹿で見つけたことで、今年のシーズンオフに路面を全面的に張り替えたSUGOともマッチングもいいと判断したためです。

 土曜日の午前中は小雨が、降り路面は濡れています。ウエットタイヤや新路面の感触などを確かめるため、井口・山内両選手が交互に乗りながら、セットアップの方向性などを探っていきます。

 井口選手は他のカテゴリーでこの新路面を経験していますが、BRZ GT300では走行を行っていません。データが不足している部分もありますが、鈴鹿でのデータを活かして練習走行をしながら、決勝用のセットアップを見つけ出す作業を行っていきます。

 しかし、決勝の日曜は晴れ予報。雨のなか走行を続けて雨のセットアップを行うと、晴れのセットアップ時に迷いが出てしまう可能性もあります。

 さらに、小雨も上がりはじめ、路面が乾いて行くのが目に見てわかるほど。となると、走行を続けるより、ドライアップが進み、スリックタイヤで決勝用のセットアップを見つけ出す方がいいと判断。路面が乾くのを待つことにします。

 いざスリックで走りはじめても、セットアップの方向性が決めきれず時間だけが流れていきます。タイヤの問題なのか、車両側の問題なのか、はたまた路面の問題なのかの見極めが難しい状況になります。

 さらに、トータル2時間の練習走行のうち、ピットで待っていた時間やFCY(フルコースイエロー)テスト、GT300、GT500の占有時間を考えると走行時間はそう長くありません。そのなかでコースアウトする車両が発生したことで赤旗中断もあり、短時間でセットアップを決めきれないまま練習走行が終了することとなりました。


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