東京砂漠で乗るにゃもったいなさすぎる! ガチの砂漠行軍もあるメルセデス・ベンツGクラスの本気を体験できるお金もち向けプログラムがヤバかった (2/2ページ)

日常の喧騒から解き放たれて大自然のなかで見る特別な光景

 そして、さらに素晴らしい道々と忘れられない景色を堪能した大名御一行は、モロッコとアルジェリアの国境近くにあるメルズーガ砂漠の麓にある専用の屋外キャンプに到着する。そこでは「雄大な砂丘に沈む息を呑むような夕日」が堪能できるらしい。もちろん筆者はそんな場所に行ったことなどないが、きっと本当に「息を呑むような夕日」なのだろうなと想像する。

 翌4日目は、砂漠にてGクラスの本領を発揮させ、参加者は豪快なドリフトをはじめとするオフロード性能を存分に堪能。これまた当然筆者は、「美しく広大な砂漠で、誰に遠慮することなく大ドリフトを敢行!」などというのはやったことも見たこともないが、おそらくは死ぬほど気もちのいい体験になるのだろう。

 そして、メルズーガ砂漠で充実した1日を過ごしたあとは、同砂漠の北にあるエルラシディア空港へGクラスで向かう。そこでGクラスを乗り捨て、チャーター便でマラケシュへ戻る。で、最後も「特別なディナー」でシメるというのが、「Gクラス・エクスペディション デザート・エディション」の概要だ。

 このプログラムで使用されるGクラスは「G 450 d」と「G 500」「G 580 with EQ Technology」「メルセデスAMG G 63」「メルセデスAMG G 63 4×4」の5車種で、参加費用は1万4990ユーロ。つまり日本円にして約260万円である。

 モロッコの砂漠でのハードな大名旅行もステキだが、「自分はもっとハードなプレイのほうが好みである」というGクラスユーザーは、「ショックル」のテストトラックで行われる「プライベート・コーチング」に参加してみるといいかもしれない。

 ショックルのテストトラックは、グラーツ近郊であるショックルの山中にある全長5.6kmのテストコース。過去40年以上にわたり、すべてのGクラスのオフロード性能を証明するためのテストが行​​われてきた場所だ。スポーツカーのテストを行う場の世界的な頂点がニュルブルクリンクの北コース「ノルドシュライフェ」であるとするならば、ショックルのテストトラックはオフロード車のテストコースにおける頂点──といってもいいのかもしれない。

 そんなコースで野原や森を駆け抜け、最大勾配最大60%、最大傾斜40%に達しながら深い溝や窪みをクリアし、さらには密生した巨木や切り立った崖をも通り抜けていけば、本格冒険派志向のユーザーもきっと大満足できるだろう。こちらの参加費用は、2名で9950ユーロ(約173万円)である。


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伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

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町田 康

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