女性に人気のスズキ・クロスビーが「かわいい」から「カッコかわいい」に舵を切った……って女性ファンは離れない? 大胆変更の狙いを直撃インタビュー!! (1/2ページ)

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■新型スズキ・クロスビーが内外装デザインを大きく変化させて登場

スズキ商品企画部の鈴木英仁主幹にインタビュー

上質志向へ転換したインテリアは女性デザイナーの工夫も反映している

社内でも意見がわかれたエクステリアデザインの方向性

 ポップで可愛らしいデザインが特徴的なスズキのAセグメントクロスオーバーSUV「クロスビー」が、2025年10月2日にフルモデルチェンジ。2代目へ進化した。

 新型への世代交代に伴い、内外装デザインをなぜ大きく変化させたのか。また、走りの進化のポイントは。スズキ株式会社 商品企画部商品企画課の鈴木英仁(ひでひと)主幹に聞いた。

──新型クロスビーは初代に対しデザインの方向性をガラリと変えてきましたが、もう少し男性ユーザーを増やしたいという想いが強かったのでしょうか?

鈴木さん:初代クロスビーは購入層の男女比率が半々くらいだったんですが、トヨタさんのヤリスクロスやライズ、ダイハツさんのロッキーなどが同じセグメントに参入してからは、男性ユーザーがそちらに流れてしまいました。直近では女性ユーザーの比率が3分の2くらいになっています。

 その影響で販売台数が減ってきているので、当初の予定どおり月販2000台くらいを目指したい。そのためには、女性人気だけでは販売台数が伸びないので、男性にも訴求できるようにする必要があります。初代のデザインはかわいいですが、新型はカッコかわいいデザインで、男性が乗ってもおかしくない方向に変更しました。……どうですか? 男性にも受けそうな感じに受け止められましたか?

──タフさもありつつ四角かわいい雰囲気だと思いますが、実車を見て「二兎を追うものは一兎をも得ず」、逆に女性ユーザーから逃げられるのではないかと心配になりました。

鈴木さん:新型クロスビーの開発をスタートした際、営業部門は完全に女性向けのクルマという意識だったので、従来の丸く可愛い雰囲気を踏襲したいという考えをもっていました。しかし、企画部門としては女性ユーザーだけでは販売台数を増やせないのでデザインをガラリと変えたいと、意見がわかれました。TVCFやカタログの内容は営業部門が決めるので、恐らく女性が乗っている映像や写真を流すと思いますね。


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遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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