世界的ブームのSUV! ちょっと泥臭い「角張った」デザインが人気復活する予感をアメリカでキャッチ (1/2ページ)

アメリカでSUVオブ・ザ・イヤーを獲得した初代トヨタ・ハリアー

 アメリカの新車販売統計において、SUVは小型トラックにカテゴリーされて販売台数が発表されている。初代レクサスRX(初代ハリアー)がデビューした当時は、アメリカで販売されていたSUVのほとんど(すべて?)がトラックシャシーベースのものだったので、RXも含めて小型トラックジャンルにカテゴライズされていた。

 RXは大ヒットし評価も高かったのだが、当時は乗用プラットフォームベースのクロスオーバーSUVなどはRXぐらいしかなかったので、SUVなのに“トラック・オブ・ザ・イヤー”として表彰するわけにもいかず、あくまで小型トラックにカテゴライズしたまま、“SUVオブ・ザ・イヤー”というのが新設されたようだとの話を聞いたことがある(RXは初代SUVオブ・ザ・イヤーに輝いている)。

 RXに刺激を受けたのか、その後も各メーカーで乗用プラットフォームベースのクロスオーバーSUVは増え続けているのだが、いまだにクロスオーバーSUVも小型トラックにカテゴライズされ続けている。

 最新のアメリカの新車販売統計を見ると、新車販売全体における小型トラックの販売比率は7割を超えている。もちろんクロスオーバーSUVの人気の高さが販売台数を押し上げているのだが、その小型トラックジャンルの販売台数を下支えするのは、あくまでも小型ピックアップトラックとは地元の事情通。「全米でもっとも売れているクルマはフォードのFシリーズピックアップです。よくカムリがアメリカでもっとも売れているとされていますが、これはパッセンジャーカーのカテゴリーということになります」。

 しかも、好景気の続くアメリカでは大型SUVがよく売れているので、アメリカンブランドでそのクラスに相当するモデルは、伝統的なトラックシャシーベースの“クロカン”というイメージの強いSUVとなるので、トラックシャシーベースのSUVが駆逐されたというわけでもない。

 小型トラックが新車販売全体の7割を超えたとしても、SUVはまだまだ小型ピックアップトラックの勢いには及んでいないとの見方も多い。そしてシャシーベースの小型ピックアップトラックをラインアップしていないと、アメリカ国内では販売台数がなかなか稼げないのも実状のようである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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