マクラーレンのル・マン復帰にあわせてガチのLMDhマシンを一般販売! しかもマクラーレンの完全サポートで走らせられる驚愕のプログラムが開始した (2/2ページ)

特別な顧客に向けた特別なプログラムがセットになっている

 プロジェクト・エンデュランスのカスタマーが手に入れることができるのは、このマシンだけではない。デリバリーを受けたカスタマーは、すぐに世界有数のサーキットでドライビングの指導を行ってくれるレーシングドライバーと、エンジニア、メカニックが同行する走行プログラムに参加することが可能で、また同時にマクラーレン・レーシングのLMDhマシンの開発やテストプログラムの最前線にも、完全にそのアクセスが認められる。

 つまり、カスタマーはマクラーレン・レーシングとともに、2027年のル・マン24時間レースを戦い、勝利するまでのプロセスのすべてを、自分自身で体験できるという仕組みなのだ。

 さらにカスタマーは、その後も2年間にわたってマクラーレン・レーシングによるフルサポートのもとで、サーキット走行を楽しむことができる。

 マシンの輸送に始まり、ピットワークを行うメカニック、さらにはこれも世界最高のホスピタリティと聞けば、多くのスーパーカーファンがイメージするのはフェラーリの「XXプログラム」ではないかと思うが、マクラーレンのプロジェクト・エンデュランスは、サーキット専用車ではなく本物のLMDhカーによる、そしてより限られたカスタマーのみに提供されるプログラム。

 マクラーレン・レーシングが現在の段階で予定している販売台数は10台とされるが、すでにそのすべてにカスタマーが決まっている可能性は非常に高い。マクラーレン・レーシングの2027年シーズンが、早くも楽しみになってきた。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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