搭載が予想されるエンジンとして挙げられるのは……
コースサイドで車両を見ていると、61号車SUBARU BRZ GT300はターボエンジンのため、アクセルをオフにするとき、アンチラグのバリバリという音が聞こえますが、610号車STI S001ではそのような音が聞こえません。となると、ターボエンジンではない可能性もでてきます。
ライバルのAMGはV型8気筒6.2リッターNA、トヨタGR86やGRスープラなどはV型8気筒5.4リッターNA、日産GT-RはV型6気筒3.8リッターツインターボなど大排気量エンジンばかり。対するSUBARU BRZ GT300は、言わずと知れたEJ20水平対向4気筒2リッターターボエンジンです。最小排気量エンジンでライバルに挑んでおり、大排気量エンジンをスバルはもち合わせていません。
61号車「SUBARU BRZ GT300」のフロントスタイリング画像はこちら
左右にマフラーがあるとなると、思い浮かぶのは水平対向6気筒エンジンです。いにしえの水平対向6気筒エンジンを現代風にアレンジし、排気量をアップさせたらひょっとしたらライバルに対抗できるかもしれません。小澤総監督に聞いてみても残念ながら何も答えてはもらえませんでした。
果たして、水平対向6気筒エンジンの可能性はあるのか、はたまたニュルブルクリンク24時間レースで、レースエンジンとして鍛えられているFA24の水平対向4気筒ターボエンジンなのか。発表があるまでいろいろなパターンを想像するのが楽しみになるかもしれません。
61号車「SUBARU BRZ GT300」のサイドスタイリング画像はこちら
一方、61号車SUBARU BRZ GT300は順調に走行を行っていましたが、午前中の走行セッションの最後にエンジンのトラブルが発生してしまい、午後の走行をとりやめて修復に終われていました。小澤総監督は、「オートポリスに持っていく前にエンジンにトラブルが出てしまいましたが、オートポリスでトラブルが出てしまうよりよかったです」とコメント。
ドライブしていた山内選手は、「トラブルが出るまでは快調でしたので、修復が完了すれば走りにも期待がもてます」と手応えを感じているようです。
61号車「SUBARU BRZ GT300」のサイドスタイリング画像はこちら
10月19日のオートポリスを経て、11月2日のモビリティリゾートもてぎでスーパーGTは最終戦を迎えます。シーズン終盤にどのようなレースが行われるのか、そしてSTI S001はどのようなマシンなのか、スーパーGTのスバルに注目です。
※記者のスケジュールの都合上、6日のみの取材となっていますので、6日の取材で得た情報をもとに記事を製作しております。ご了承いただけますようお願いいたします。