歩行者をキチンと保護するのは日本ならでは? 日本の押しボタン式信号をみて外国人が驚くワケ (2/2ページ)

南カリフォルニアでは歩行者の保護意識が極めて低い

 これは州などによって異なるものの、南カリフォルニアにおいては、規制された交差点以外では、進行方向の信号が赤であっても、日本の左折に相当する右折は横断歩行者の安全を脅かさないならば、いつでも可能なことが多いようである。

 どこまで法規で厳格化されているのかは調べきれなかったが、歩行者用信号が歩行者横断可能を表示し、歩行者が横断していると、右折予定車が停止線で歩行者が渡りきるのを待って右折していく様子を多く見かけた。だからといって、歩行者用信号が横断禁止を表示しているのにもかかわらず、歩行者が横断していても、そのまま進んでいいというわけでもないようだが……。

 日本の押しボタン式信号のなにがすごいのかというのは、多少時差のある信号機もあるが、ボタンを押すと信号が赤となりクルマの流れを停めて横断歩道を渡ることができることのようである。

 アメリカでは製造年にもよるのか、押しボタン信号機はいくつか種類がある。大きなボタンとなっているものもあれば、中心部のセンサーのような部分を触ると「ピッ」と鳴るタイプ。矢印形状のボタンを押すと、「WAIT(待て)」としゃべるタイプを筆者は確認している。センサータイプやお話しするタイプでは、信号が変わるまで何度も押しつづけるひとがなぜかほとんどなので、筆者も「郷に入らずば……」の精神で、常に信号待ちの間はボタンを押しつづけている。

 帰国時はミネソタ経由便となり、ミネアポリス国際空港近くで一泊したのだが、ミネソタでも形状が多少異なっていたが、信号の交差点ごとに押しボタンが存在していた。

 ボタンを押して道路を横断する意思表示をしないと歩行者信号が青にならない。なんだかアメリカらしいなあと筆者は感じてしまった。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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