冬季限定「イノシシ鍋」を目当てに来店する人も! 「一休食堂」は高速からのアクセスが悪くてもわざわざ訪れる価値のあるお店だった【懐かしのドライブイン探訪その16】 (2/2ページ)

名物のイノシシ鍋は冬季限定だったが……

 一方、自分は店内に貼りだされているメニューを見ながら迷うことしばし。ちなみに名物のイノシシ鍋は冬季限定ということで、今回は断念するしかなかった。

 そこで選んだのは事前のリサーチで美味いと評判が高かった味噌ラーメン、そして餃子と定食屋らしいハムエッグの3品をオーダー。もちろん評判どおりの美味しさだった。

 今回、タイミングがずれてしまいイノシシ鍋は食べられなかったが、第二の目的であるシャワールームを覗いてみた。

 さっそくなかを見てみると、脱衣所とシャワールームにわかれたエアコンが完備された空間だった。必要にして十分なスペースだ。

 シャワーはコイン式で使用料金は100円で5分だが、サービスエリアのコインシャワーが300円で10分の場所が多いことを考えると、安めの設定なのも嬉しい限り。

 夏場などはまずは汗を流してから、ゆっくり食事を、というドライバーには最高の施設といえるだろう。

 さて、この一休食堂、トラックが行きかう国道246号線沿いにあることはもちろんだが、なによりも駐車スペースが広いということも大きなポイントだ。フルサイズのトレーラーや大型トラックを停めるにはそれなりのスペースが必要なわけだが、一休食堂の前には広大な駐車スペースが広がっている。そして広いスペースは大型車専用なのだ。

 とはいっても、一休食堂はトラックドライバー以外の人にも人気が高く、丹沢方面の登山客やツーリング途中のライダーも多く訪れ、名物の猪鍋は冬季限定ながら、それを目的にやってくる人も少なくない。

 美味しいご飯を食べ、シャワールームも見学したあと外に出ると、先ほど焼きそば大盛りを食べていたトラックドライバーの方が一服している最中だった。少し話を聞くと、一休食堂に通い始めて3年くらいとのことだったが、ここでソース焼きそばを食べるのがお決まりだそうだ。さらに、店の前が静かなところも気に入っていると話してくれた。

 一休食堂は国道から一本奥に入っているために、夜になると非常に静かなのだが、この空間で食後の一服がたまらないと話してくれたドライバーは、これから大阪方面に行くといって大型トラックに乗り込んでいった。

 少しだけ奥まった場所にポツンとある一休食堂。まさにトラックドライバーから愛される食堂だった。


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