行き止まりに突進する事故が頻発する謎の丁字路! 心霊現象まで噂される「やまびこ大橋交差点」で何が起こっているのか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■神奈川県清川村の「やまびこ大橋」交差点で直進事故が頻発しているという

■行き止まりの丁字路にもかかわらず直進するクルマの存在が不可解とされる

■前方不注意や錯覚、心理的要因などが複合する「無意識の運転」が大きな原因だろう

不可解な重大事故が頻発している

 編集部から「やまびこ大橋」で多発する事故をどう見るか、というテーマをもらってしまった。正直あまり詳しく知らなかったので、少し詳報を集めてみることにした。まあ、なんというか、捉え方によっては一種の都市伝説といえなくもなさそうだが、ことは自動車がからんだ事故。人の生命にかかわる話だけに、事故の状況と発生の理由を考えてみることにした。

 この「やまびこ大橋」というのは、神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬にある全長245mの道路橋のことである。完成は昭和63年(1988年)で、神奈川県が1991年に選定した「かながわの橋100選」のひとつ(登録名は宮ヶ瀬大橋)に選ばれている風光明媚な立地の橋だ。

 さて、問題となっているのは、この橋を渡りきった地点が丁字路(直進できず右左折のみ)となっているのだが、ここを右左折せずに直進して衝突事故が頻発しているということだ。頻発というのはネットの書き込みで見かけた表現で、具体的に発生件数や発生比率を知っているわけではないが、地元の方なのだろう、「また、大破した事故車がレッカーで運ばれてきた」というようなニュアンスの書き込みを目にすることは多いので、この地点での事故はそれほど珍しいものでもなさそうだ。

 常識的に考えれば、直進状態で橋を渡り切ると信号機のある丁字路になっているというから、右左折のいずれかでしか進路はとれないことになる。ところが、ここで右左折せずに直進。大破状態の車両も珍しくないというから、それなりにスピードも出ていたのだろう。

 歩行者の目線(歩くスピード)でこの丁字路を眺めると明らかに行き止まり、突き当たりであることが見てとれる。正面はうっそうとした木立も連なっている。しかも、注意を促すため赤/白のバリアが配されている。それだけに、クルマは右左折以外に進路をとれないのだが、なぜかここで直進の動きを見せる車両があるようだ。


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