パトカーに「・1-10」 救急車に「47-71」のナンバーって偶然? 緊急車両が希望ナンバーを取得することはあるのか調べてみた (2/2ページ)

緊急車両のナンバーが希望ナンバーではないかと話題になった例も

 基本的に希望ナンバーは、個人や商用など一般の車両で活用されているイメージがあると思いますが、意外なことに、消防車や救急車、パトカーなどの緊急車両に用いられている例があるとSNS等で報告があり、話題に上がることがあるようです。

 シリアスな場面で用いられる緊急車両で、数字遊びのニュアンスがある希望ナンバーを用いているというのはやや意外な感じがしますが、実際に「これは明らかに希望ナンバーでしょ」というケースもあるようなんです。

 たとえばパトカーでは緊急電話の番号「110」になぞらえて「・1-10」としていたり、同じ意味合いで消防車や救急車では「・1-19」としていたりという例がwebの検索でヒットします。そのなかでも、救急車の「47-71」という番号が「エモい!」「泣ける」として、少し前にXやYouTubeなどSNS界隈をちょっとばかし賑わせました。

「47-71」=「死なない」または「死な(せ)ない」という意味にとれるので、その活動に対する願いや気構えを象徴する意図を番号に込めたのではないかという賞賛の投稿がいくつも見つかります。

 そうなると、緊急車両に希望ナンバーを用いているかどうかという真偽のほどが気になりますよね。それを確認するため、全国でもっとも多くの緊急車両を運用している「東京消防庁」に問い合わせをしてみました。その結果は、「東京消防庁では、緊急車両に希望ナンバーを適用しておりません」との回答でした。

 ただ、この緊急車両のナンバーについてはそれぞれの管轄に任されているようで、東京では希望ナンバーを適用していないようですが、ほかの管轄地域ではまた別の考えで運用しているかもしれません。

 実際に「・1-19」や「99-99」など、ランダムに割り振られた番号とは思えないナンバーが装着された緊急車両の画像がwebの検索でヒットしますので、地域によっては、たとえば「管理しやすいように」とか、「より識別しやすくするため」といった理由で希望ナンバーをうまく活用しているのかもしれません。

 冷静に考えてみると、公共の所有である緊急車両にメッセージ性のある番号を適用するというのは現実的ではないと思います。しかし、実際にその番号を好意的に受け取って賞賛する動きが生まれているのを知ると、そういう番号があってもいいのではないかと思わないではありません。みなさんはどう思うでしょうか?


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往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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