映画のイメージとは全然違う! 結構マナーもルールも厳格に守るアメリカのクルマ事情 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■外国人からは日本の標識はわかりにくいといわれがちだ

■だがアメリカの標識は文字が多く瞬時にわからないことが多い

■アメリカでは交通ルールが意外なほど厳格に守られている傾向にある

標識が見にくいのは日本だけじゃない

 インバウンド(訪日外国人観光客)のみなさんが、日本でレンタカーを借りて運転するときに、日本の道路標識はわかりにくいといわれるケースが多いことが、一時話題となった。

 しかし、筆者が大学3年生だった21歳に初めて南カリフォルニアでレンタカーを借りて運転してから、チョロチョロと40年近く南カリフォルニアを中心にアメリカでクルマを運転しているが、アメリカの道路標識のわかりにくさは日本を超えているようにも感じている。

 日本のように赤地や黄色地などでわけることで、その標識の重要性などが伝わるようにはしているのだが、とにかく図柄ではなく、文字(英文)表記の標識が多いのである。「DO NOT PASS(追い越し禁止)」、「NO TURN ON RED(赤信号のときは右折禁止/赤信号でも一時的に右折は可能)」など、STOPなど短いものではなく、いわば文章のような長めの記述のある標識を、速度レンジが高い(ちょっとした幹線道路だと55MPHから60MPH[約88㎞/hから約90㎞/h])市街地で、運転しながら見なければいけない。なので、語学が堪能ではない筆者が走行中に読み取るのは結構大変である。

 ちなみに制限速度表示については、白地の標識に黒字で「SPEED LIMIT」と書かれた下に大きく数字(制限速度)が書かれている。

 砂漠の道路は人通りがまずないし、交通量も少ないこともあり、片側1車線の対面通行であっても、制限速度が「70MPH(約112㎞/h)」あたりに設定されていることが多い。しかし走っていると、点在する町のなかを通り抜けることがある。当然70MPHで通過することは、歩行者が少ないとはいえ、100km/h以上の速度が出ているので、危険なことには変わりない。

 そこで市街地に入るかなり前から、段階的に制限速度が下げられていく。たとえば70MPHから55、45、35と段階的に制限速度を下げ、町の中心部は「25MPH(約32㎞)」あたりに設定されることも珍しくない。アメリカのドライバーは、このような段階的な速度ダウンの指示には意外なほど従っているのである。学校に面した道路ではとくに厳密に制限速度を厳守する傾向がある。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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