この記事をまとめると
■メルセデス・ベンツがジャパンモビリティショー2025で「AMG GT XX」を公開
■3モーター構成で1360馬力を発揮しCd値0.198の究極空力性能を実現
■5分で400km充電の新世代バッテリーを搭載し擬似V8サウンドも備える
電動化時代へのAMGからの回答
 最高出力1360馬力! 強烈な運動性能と圧倒的な充電速度を誇るスーパーEVセダン、それがメルセデス・ベンツがジャパンモビリティショー2025でお披露目した「コンセプトAMG GT XX」である。
 AMG GT XXは、メルセデスのスーパースポーツ部門であるAMGが独自に開発した電気自動車専用のアーキテクチャーに、4ドアのボディをかぶせたハイパフォーマンスEVのコンセプトモデル。ボディサイズは全長5204×全幅1945×全高1317mmという堂々たるもので、前後のピラーが極端なくらい寝かされた「4ドアクーペ」だ。電気自動車ということもあり、運動性能にも大きな影響を及ぼす空力は徹底的に追求され、空気抵抗を示すCd値はなんと0.198を誇る。
 AMG GT XXのリヤスタイリング画像はこちら
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 動力源であるモーターはリヤに2基、フロントに1基を搭載しており、駆動方式は4WD。アキシャルフラックスモーターと呼ばれるこの新開発モーターは、従来の量産EVで採用されているモーターに比べて薄型&高出力なことが特徴で、合計出力は大台越えの1320馬力(1000 kW)を達成。最高速は360km/hを超えるという。
 AMG GT XXのフロントホイールまわり画像はこちら
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 組み合わされるハイパフォーマンスバッテリーはセルを直接冷却することで常に最適な温度を保ち、安定したパフォーマンスと長い航続距離に寄与。また、充電速度の速さも特徴的で、約5分の充電でおよそ400kmの航続距離を稼ぐことができる。走行中は車内だけでなく車外へもV8エンジンの擬似サウンドを轟かせるといったギミックも、AMGらしさを感じさせる点といえる。
 AMG GT XXのリヤスタイリング画像はこちら
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 メディアデイに行われたプレスカンファレンスでは、メルセデス・ベンツ日本社長兼CEOのゲルティンガー剛氏が登壇。日本への導入が予定されている4ドアクーペのCLAとコンパクトSUVのGLCをベースとした2台のEVを紹介したほか、このAMG GTXXの市販バージョンを2026年内に披露する予定であることを明らかにした。