じつはEVよりもハイブリッドが本命かも!? 独自PHEVシステム「DM-i」を搭載したSUV「BYDシーライオン6」は日本メーカーにとって脅威でしかない【ジャパンモビリティショー2025】

この記事をまとめると

BYDが日本初投入するPHEV「シーライオン6」をジャパンモビリティショー2025で披露

■高効率PHEV技術「DM-i」を採用し静かで伸びやかな走行性能を実現

■EV走行も約100km可能で実用性も兼ね備える期待のモデルだ

EVよりむしろPHEVが真打ち?

 BYDがすでに2025年内に日本で販売すると発表していたPHEV(プラグインハイブリッド車)が、ジャパンモビリティショー2025にて初披露された。その名も「SEALION 6(シーライオン6)」だ。FWDで、サイズは全長×全幅×全高=4775×1890×1670mm。すでに発売されているEV「シーライオン7」と比較してひとまわり小さいSUVとなっている。

 これまで日本ではEVのイメージが強かったBYDだが、じつはPHEVを開発して17年以上。中国本国では販売されるPHEVの2台に1台はBYD車となっているという。日本ではこれまで「シール」「ATTO 3」「ドルフィン」といったEVモデルを導入し、2025年4月には新型EV「シーライオン7」も発売、そしてついにPHEVの日本導入も実現するわけだ。

 この「シーライオン6」には「DM-i(デュアルモード・インテリジェント)」と呼ばれる独自技術が採用されている。これはPHEV専用に開発された技術で、高効率のPHEV専用エンジンとモーター、ハイブリッド専用の変速機、最新のバッテリーマネジメントシステムなどが連携することで、優れたパワーと燃費性能を両立。世界の累計販売台数は700万台を超え、すでに多くの国々で搭載車両が走っているという。

 BYDのスーパーハイブリッドは、まず積極的にEVとして走り、いざというときにエンジンがかかる仕様。これまでのEVに対する航続距離への不安から解放されて、静かでなめらかな心地よい走りを実感できるそうだ。

 シーライオン6には72kWの出力をもつ1.5リッターエンジンと145kWの電気モーターを搭載。EVモードでの航続距離は約100km、0-100km/h加速時間は8.5秒で、SUVとしての実用性に加え、PHEVならではの経済性が魅力だ。

 シーライオン6の公式発表は12月1日を予定。そして、11月1日からは先行予約を開始。JMS2025の会場でも一般公開日にBYDブースをはじめ、BYDホームページや販売店でも受付を開始するそうだ。満を持してのBYDのPHEV発売に胸が高鳴る方も多いことだろう。


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