クルマのあとはコイツで玄関先までお届け! トヨタが考えるハイエースから降りた先のモビリティが激熱【ジャパンモビリティショー2025】 (2/2ページ)

トヨタのはたらくクルマは「運ぶ」だけにとどまらない

【coms-x】

 これも「カヨイバコ」シリーズのラストマイル運搬を支援するモビリティのひとつ。コンパクトでスリムな作りになっていて、クルマでは通れない細い路地や通路で運用することで「誰でも働ける」ようになる手助けができるというのがテーマ。

 今回は「ハイエース・コンセプト」とセットで展示されていました。「coms-x」の荷台に備わったトレーを引き出すとハイエースの荷台とツライチになるので、大きな力の必要な荷物を揚げ降ろしする動作をしないで移すことができるようになっています。

 そして、「ネオステア」と名付けられたU字状のステアリング型コントローラーにも注目。誰でも安全に運転ができるようにと設計されたユーザーインターフェイスによって、手元だけで直感的な操作を可能にしています。

活用例として自動運転のタクシータイプを展示

 商用車コーナーの一角には、「カヨイバコ・コンセプト」の車体を活用する実例として、タクシー用途のためにアレンジされた「KAGOBO」という車両が展示されていました。

 この車両は「カヨイバコ・コンセプト」のフルフラットなフロアと広大なスペースを活用した提案例のひとつで、最後尾にベンチタイプのシートを3座と、前端に後ろ向きの折りたたみ式シートを2座、そして車いすを固定するアンカーを二箇所備えていて、最大で7名での移動が可能です。

 スペース的には8人以上乗れそうですが、この車両では車いすが社内で展開できるスペースを確保している点が特徴となっているようです。

 そして、画像で「あれ?」と思った人もいるかもしれませんが、この車両には運転席が備わっていません。完全自動運転が前提となっているのです。無人の「Uber」的な感じで、スマホやPCで車を呼び、設定した目的地までは自動で送り届けてくれるというシステムだそうです。

 呼び出す際に温度設定を送っておくと、到着時には適温に整っているという機能や、シートアレンジを代えるリクエストも可能というサービスも想定しているとか。

 外装には自動運転のためのセンサー類が装着されていて、黒い部分には他車に告知を行ったりするためのディスプレイが備わっています。

 ちなみに「KAGOBO」というのは、江戸時代の「籠」とロボットをかけた名前だそうです。


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往 機人 OU AYATO

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