この記事をまとめると
■フォーミュラジムカーナに出展する昭和トラストブースにインタビュー
■トラストは出展を開始して2025年で3年目となる
■実際に学生をアルバイトとして迎え入れた実績もある
フォーミュラジムカーナに協賛し続けて3年目
従来の大学自動車部の競技カテゴリーでは、戦闘力の高い車両を保有・維持できる一部のチームに勝率が偏るという問題があった。そこに一石を投じる新たな自動車部の戦いの舞台が「フォーミュラジムカーナ」だ。
協賛メーカーから提供された車両や装備を使った統一仕様の車両でバトルとすることで、参加校が車両を用意する必要のないワンメイク形式の大会を実現。また、遠征費や宿泊費の支給などもあり、車両性能や部の資金力の差ではなく本来の実力で勝敗が決するという、より公平性の高い競技となっているのが特徴だ。
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それを支えるのが、協賛各社からの支援だ。自動車への強い情熱と深い知識を持つ自動車部の学生に期待し、交流の場として学生を支援している。
今回はそんな協賛メーカーのなかから、おもに「グレッディ」ブランドでチューニングパーツを製造・販売する昭和トラストを取材。実際に学生と交流して感じたことをうかがった。
開発部主任の三𣘺祐太さん(写真左)と営業本部長の市原 貢さん(写真右)画像はこちら
──トラストさんは「グレッディ」と「トラスト」の両ブランドをお持ちですが、どのような棲み分けになっているんでしょうか?
三𣘺さん:もともとトラストブランドでも製品を出していたのですが、アメリカなどでは商標登録の関係で「トラスト」が使えないケースもあったので、「グレッディ」を作りました。グレッディとは「Great(偉大な)」と「Eddy(渦)」を合わせた造語で、ターボをイメージしています。いまでは、ほとんどの商品がグレッディブランドでの展開です。
──「グレッディ」の名前の由来の通り、トラストさんというとターボのイメージが強いです。やはりタービンが主力商品になるんですか?
三𣘺さん:そうですね。今回展示しているのは「T88」という汎用のタービンです。いまのラインアップだと1番大きいもので、GT-Rのドラッグレース仕様車など、1000馬力を目指すようなクルマにつけていただくケースが多いです。
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──ターボを買う方は、どういう用途でパワーアップを求めていることが多いですか?
三𣘺さん:これまではドラッグレースや最高速がメインでしたが、最近は置きイベントやドリフトのお客さまの割合が多くなってきている印象ですね。