12台カローラを乗り継ぐ「ミスターカローラ」も太鼓判! JMSで話題をさらった「カローラ コンセプト」のヤバすぎるカッコよさ!! (2/2ページ)

次の60年を生き抜くためのデザイン

 筆者は自分でいうのも恥ずかしいのだが、40年近くの間にほぼカローラ セダンとなるが、歴代モデルを12台乗り継いでおり、知人界隈ではカローラ先生とか、カローラマニア、ミスターカローラなどと呼ばれている。プレスデーではなかなかトヨタブースに足を運べないなか、会場内ですれ違った知人から、「もう見たの?」とか、「率直な感想を聞かせてくれ」、さらには冗談半分に「もう注文入れたの?」といった声がけを相次いでされた。

 カローラ コンセプトは、開催前にトヨタのオウンドメディアとなるトヨタイムズで動画が公開されており、動画を見た段階では、「マジでこれが次期型?」と、なかなか現実的に受け入れることができなかった。筆者はなんだかんだで、プレスデーの夕方になって、ようやくトヨタブースに足を運ぶことができた。そして真っ先にカローラ コンセプトの展示車へ向かった。動画で見るよりは実車を見ると現実味を感じるスタイリングで、「なるほど……」と感じた。

 ボディサイズがグローバルセダン(日本仕様セダンはナローボディ)と比べても大きく見えたので、「車庫に収まるかなぁ(家の駐車スペースが結構狭い)」と現実的な心配をしてしまった。サッシュレスドアを採用していたので、このまま市販車でも採用されれば、カローラ セダンとしては史上初のサッシュレスドア採用となる点も注目だ。

 会場で説明を受けていると、「カローラは来年で登場から60年を迎えます」との説明を受けた。そう、カローラは2026年で還暦を迎えるのである。このまま登場するかは定かではないが、次期型はメモリアルイヤーとなる2026年に登場するのは濃厚だなと、この時点で悟った。

 そもそも現行モデルでカローラ セダンは日本国内でも5ナンバーサイズから3ナンバーサイズへと大きな変化を見せた。プレミオ、マークXなどがすでにいなくなり、需要が少ないとはいえ、セダンニーズの結構な部分をカローラでフォローすることとなっているのは、なにも日本だけの話ではない(海外ではまだカムリはあるが……)。ちなみに3ナンバー車への変革を遂げた日本国内では、現行型登場以降も、つい最近まで先代となる、2代目カローラ アクシオ(5ナンバーサイズ)が併売され、5ナンバーが必要といった層や、営業車での需要に応えていた。

 現行型セダンでは、個性の強いモデルとなったプリウスへの乗り換えをすすめても、なかなかその気にならない人へ、「カローラ セダンにもHEVありますよ」と販売現場では売り込んでいたという。

 現行カローラ セダンはそれまでの大衆車色が見事に消し去られており、誰もが筆者のカローラ セダンを見ると「格好いいねえ」といってくれたほど。カローラ コンセプトはそれをはるかに凌ぐ格好よさをもっている。そもそも還暦近い筆者が見てすぐに「いいなぁ」と思えるデザインよりは、「?」と思うぐらいではないと、次の60年を生き残ることはできないだろう。

 プレスデーから数日経って、担当セールスマンからマイカローラ セダン(2023年1月式)の車検の案内について電話がきた。彼は開口一番、「ランドクルーザーFJはどうか?」と聞いてきたので、「人気がハンパなく、出るのは間違いないから発売となったら大変なことになりそうだ」と伝えると、「やはりね」と答えた。

 そして、「カローラ コンセプトはどうか?」とさらに聞かれたので、「実車を見るとなかなか格好いいねえ」と伝えると、「じゃあ次期型も購入決定だね」との返答。「そっちの準備が出来たらいつでも注文入れていいよ」と伝えた。

 インテリアはコンセプトカーなので現実味はないものの、長年カローラユーザーを続けていると、21インチというタイヤサイズには驚かされたが、還暦近いオジサンでもカローラ コンセプトを見てワクワクする気もちになれたので、次期型も(カローラ コンセプトがほぼこのまま登場しても)買いだなと強く感じている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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