路線バスはドライバーも不足するし減便の一途! そんな交通過疎地域でいま「コミュニティバス」が注目されていた (2/2ページ)

必要な時に予約して利用するオンデマンド交通

 足立区では通常のコミュニティバスではなくオンデマンド交通を導入。決まった路線を定時運行するタイプとは異なり、予め登録を済ませた利用者が必要なときに予約をして、車両を利用する仕組みを取り入れた。もちろん利用できる区域は限られていて乗降スポットも指定されているが、利用料金は路線バス並みに抑えられている。

 横浜市は勾配のある地域が多いにもかかわらず、高台に人口密集地がある。「駅から徒歩5分」などと不動産広告に書かれていても、高低差が50m以上あって、実際に歩けば15分以上かかるなどということも珍しくない。そういったところは区画整備が行われていないので、道が細かったり行き止まりがあったりするうえに、通学路になっていることもあるから、路線バスのような大きな車両を走らせることが難しいのだ。

 そこで南区の清水ヶ丘や山王台地区に、ワゴンタイプのコミュニティバスを実験的に導入し、住宅地と鉄道駅・商業施設・ケアセンター・医療機関などを結んでいる。このように、コミュニティバスは新たな公共交通機関として大都会でも定着しつつある。請け負う事業者にとっても補助金と併せれば収益が見込めるから、まさにWin-Winの仕組みといえるのではないだろうか。


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