「欲しいな……いずれ買うか」は手遅れの可能性あり! 恋い焦がれたクルマは「欲しい」と思ったときが買い時な理由 (2/2ページ)

若さと自由があるうちに決断するが吉

●気力・体力的に厳しいかもしれない

 どれほど体を鍛えていても節制をしていても、老いには勝てません。こればかりは何人たりとも避けてとおれない宿命のようなものです。ふと、時間があいたときに、若いころなら「よし! 走りに行くか!!」と出かけていたものが、いつしか「今日は疲れたから寝よう……」という思考に切り替わります。もちろん、そうでない人もいますが、少数派です。

 長時間、フルバケットシートに座っていると腰が痛くなってくる。車中泊をすると体が痛い、夜間に走行すると目がチカチカする。いずれも若いときには想像もつかないような「老い」を実感するときが必ず訪れます。気力があっても、体がいうことを聞かなくなってきているのです。

●法改正があるかもしれない

 いまでも、新規登録から13年経過したガソリン車およびLPガス車は自動車税が約15%増加します。また、ディーゼル車は11年で税率が重くなります。さらに重量税は新規登録から13年経過で約15%、そして18年経過するとより加算されます。1年おきまたは車検のたびに加算された税金を納めなくてはなりません。ただでさえ、古いクルマは維持費がかかることが多いのに、さらに出費がかさむのです。

 ここ数年、あるいは最新のモデルを手に入れたいのであれば問題ありません。しかし、今後この税率がさらに上がったり、べつの税率が加算されるなど、さまざまな形で旧車およびネオクラシックカーオーナーを苦しめる可能性があります。

●まとめ:「ほしいと思ったときが買いどき」。それを逃すと手に入らなくなる

 繰り返しになりますが、クルマに限らず「ほしいと思ったときが買いどき」であることは確かです。この先、もっとよい条件のクルマが見つかるかもしれないとか、もう少し待てば安くなるかもしれないなど「かもしれない」に期待しすぎると、結果として買いどきを逃してしまうのです。

 大きな買い物をする以上、大なり小なりリスクは避けられません。金銭面では厳しいこともあるでしょう。食費を抑えなければならないこともあるかもしれません。しかし、どこかのタイミングで意を決する必要があるのです。それにはなるべく自由度が高く、気力と体力が充実している若いときに決断をしたほうが思う存分楽しめるということを、老婆心ながらお伝えします。そんなこと、余計なお世話ですけどね。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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