トヨタの表彰台独占に運営も熟成で大成功のラリージャパン2025! 早くも半年後に迫った「ラリージャパン2026」の楽しみなポイントを考えてみた!! (2/2ページ)

ラリージャパン2026の新たなステージはどこになるのか

 すでに岡崎市が「岡崎SSS」、新城市が「新城SS」の終了を発表していることから、必ず数カ所に渡って新ステージが設定されるほか、一部、報道では名古屋市が市内でのオープニングイベントの開催を検討中……と報じられているだけに、2026年は名古屋市内でセレモニアルスタートが開催される可能性が高い。個人的には名古屋城前でセレモニアルスタートを行ってほしいところだが、いずれにしても大都市での開催が実現すれば、より注目度の高い大会となるに違いない。

 一方、2026年のラリージャパンに挑む各チームにとってもっとも気になることがコンディションだといえるだろう。これまで岐阜県・愛知県を舞台とするラリージャパンは11月に開催されてきたが、同じ11月ながら暖かい時期もあれば雪が舞う極寒もあったりで、そのたびにタイヤ選択に悩まされてきた。

 しかし、2026年の大会は前述のとおり、5月末の開催である。初夏をむかえた中部エリアの気温がどこまで上昇するのか? 梅雨前の時期の天候は?  落ち葉こそ減ると思われるが、各チームにとっては未知のコンディションで、タイヤ選択が難しい一戦となりそうだ。

 日照時間が長いことから、おそらくナイトステージの設定はなくなると思われるが、そのぶん、ラリールートの自由度は高くなり、よりチャレンジングなルート構成が行われるはず。もちろん、これまで稲刈りが終わった田園の畦道をギャラリーエリアとして設定していたことから、田植え直後の田園ではギャラリーエリアの設定が危惧されるが、それでも5月末の美しい緑に覆われたワイディングを色鮮やかなラリーカーが駆け抜けていくシーンはいまから楽しみである。

 わずか半年後に迫った2026年のラリージャパンはまさに新章の開幕……といったイメージとなるだけに、その動向に注目したい。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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