この記事をまとめると
■「2025 フォーミュラジムカーナ」ラウンド4決勝戦が11月1〜2日に富士で開催された
■実際にドライバーとして参戦していた金沢大学自動車部の学生によるリポートをお届け
■敗因はミスが続いたことだったがこの経験を次に繋げるべく今後も挑戦していくことを誓う
実際に参戦していた学生目線で決勝戦をリポート
金沢大学4年生の竹内琉偉です。この度また、WEB CARTOPで記事を書かせていただくことになりました。11月1日と2日に富士スピードウェイのマルチパーパスコースで開催された2025フォーミュラジムカーナ ラウンド4決勝戦の様子をリポートしていきます。
今回はジムカーナでは珍しい、「2台同時出走」という形式が採用されました。2種類からなるA/Bコースを2台が交互に走行して、1ヒートでふたつのコースを走行。自らのタイムとなるのは、2回のヒートでA/Bコースの合計タイムが速い方を採用するベストタイム方式。しかし、重要なのはA/Bコースの片方でミスコースをすると、そのヒートのタイムがすべて無効になるので、ミスなく走りきる必要があるということです。また、チームのタイムは各ドライバーのベストタイムではなく、3人連続のタイムを足した合計タイムを採用します。例えば、誰かひとりだけが午前のタイムを採用することはできません。
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前日練習では、心身ともに休む暇がありませんでした。車両抽選でカーナンバー1を引いて縁起がいいと喜んでいたのもつかの間、そのあとの完熟歩行中でいきなりトラブル発生。なんと、86のエンジンルームから白煙が上がってきたのです。結局、原因はエンジンルーム内にたまっていた水だったのですが、それが分かったのは昼食後。予選に引き続き企業さまとの懇談をしていた昼食中もずっと車両を心配し続けていたので、走行前から気疲れしてしまいました。
午後の練習では、ほぼ休みなくドライバーを交代し、時間を目一杯に使って全員で2回ずつ走行しました。練習後、宿で夕食を取っている頃には全員がクタクタに疲れていました。
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そして迎えた翌日の決勝は、波乱万丈の1日でした。まず、車両セッティングは、ショックの減衰をフロントを10段戻し、リヤを7段戻しに。タイヤは前日練習の状態から前後を入れ替え、内圧は71RSに熱入れするためにやや高めの2.5barに設定。
作戦は万全と思われましたが、決勝の第1ヒートの1走目から信じられないミスが発覚。Aドライバーの私が電子制御をオンで走行してしまったのです。オフにしたという私とチーム全員の思い込みが原因でアクセルが全然開かず、思うようにタイムが伸びない幸先の悪いスタートとなってしまいました。続くBドライバーは、電子制御をオフにして好タイムを残しましたが、Cドライバーが2度のパイロンタッチをしてタイムを大幅にダウン。第1ヒート終了時点で18チーム中13番手という下位に沈んでしまいました。
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