10月の新車販売は前年同様! ジャパンモビリティショー2025の大成功を受けて今後はどうなる? (2/2ページ)

登録車の新車販売はトヨタの人気車の受注次第

 登録乗用車の2025年10月単月締めの新車販売台数は22万9510台(前年同期比95.5%)となっている。納期遅延は一部を除き際立って長引くことがなくなったものの、断続的に新規受注停止を繰り返す車種がほとんどとなるトヨタは国内販売で圧倒的販売シェアを誇っているので、「新規受注停止を繰り返しながら計画的に受注残車両を消化している」とも表現可能な体制をみれば、登録車は前年比で横ばいとなっても仕方ないのかもしれない。

 2025年9月に改良を行ったノア&ヴォクシーは、本稿執筆時点ではほぼ全車種が新規受注停止となっているのだが、スポット的に一時新規受注を再開したときに注文を入れたお客へ10月下旬に納車したとの販売現場からの情報もある。トヨタ系正規ディーラーとコンタクトし、一時的な受注再開時に「いつでも契約可能」と伝えてエントリーしておくことをオススメする。

 事前連絡なくスポット的に限定的に受注再開となるのでたいていは、「急にいわれても準備(予算面など)ができていない」とのお客の返事も多いようだが、ノア&ヴォクシーのような人気車でも意外なほどスポット的に一時的な受注再開は行われ、そこで発注すれば納期は驚くほど早いので、臨戦態勢で限定的な受注再開を待つというのも得策なのかもしれない。

 軽自動車でのトピックは、軽四輪車、軽四輪乗用車、軽四輪貨物それぞれでダイハツがブランド別販売台数でトップとなり三冠王に輝いたこと。2025年1月から10月の累計販売台数ではスズキがいまでもダイハツに5万台ほど差をつけトップとなっている。11月と12月でダイハツがこの差を埋め、さらに逆転させるのはかなり難しいものとも判断できるので、ダイハツは2025事業年度(2025年4月から2026年3月)締め年間販売台数でのトップを見据えて動き始めたようにも見える。

 自社届け出の副産物ともいえる届け出済み未使用中古車は、ダイハツだけではなくスズキ車も存在するが、やはりダイハツ車が目立つことは否めない。とくに軽四輪貨物の販売台数では、ダイハツがスズキにダブルスコア差をつけてトップとなっているのだが、中古車展示場にはハイゼット・トラックが溢れている。

 ホンダは2025年9月比で軽四輪車総台数が62.7%まで落ち込んでいる。軽四輪貨物より軽四輪乗用車の落ち込みが顕著(1万台以上落としている)となっている。ホンダの軽四輪乗用車では2025年9月の実績をみても、N-BOXの販売比率は約75%となっているので、事業年度締め上半期販売台数ナンバー1を死守するため、9月にN-BOXを積極的に販売(自社届け出含む)した反動が2025年10月に現れている好例といっていいだろう。

 ホンダは2025年12月に「2025暦年締め年間新車販売台数ナンバー1」を狙い、再びN-BOXの販売促進強化を進めてくるのは間違いない。即納車にターゲットを絞れば、12月中旬あたりまではかなりの好条件で購入できることは間違いないだろう。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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