この記事をまとめると
■クルマは修理が困難になると廃車になることが多い
■外されたパーツはリメイクされて再販されることがある
■海外では日本車は丈夫で人気が高いため輸出されて現地で再び使われることも多い
廃車になったクルマの行方
クルマに乗り続けていればいつかは故障するときが訪れます。軽微なケースや消耗品が原因であれば補修や交換で再び乗り続けられますが、大きなダメージや故障で修理費用が高額になってしまうと、新たな車両に買い換えたほうがいいということで、古いほうは最終的に廃車という扱いとなって処分の道を辿ります。
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ここでは処分扱いとなった車両が、その後にどういうふうに流れていくのかということに注目して、少し掘り下げていきたいと思います。クルマは日本国内で引導を渡されたあともさまざまな用途に活用されていきます。その用途ごとにどうやって活用されていくのかを見ていきましょう。
●解体されてパーツとして活用
クルマとして走る用途が閉ざされた車両ですが、部品単位で見るとまだまだ使える要素が多く残っているので、一度分解・解体されて、中古やリビルドパーツとして新たな車両に活用されます。この分解・解体を行っているのが、昔から解体屋と呼ばれてきた解体専門の業者です。
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解体業というと、クルマを大きな重機でぺしゃんこにしているイメージをもっている人もいるかと思いますが、実際は分解・分別がメインの仕事です。外装をはじめ、エンジンやトランスミッションなどの主要メカ部分、足まわり、内装などがシャシーから取り外され、それぞれが中古部品として販売されます。
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このパーツは、専門の販売会社にまわされたり、自社の販売チャンネルがあればそこで、あるいはいまどきはネットオークションで一般の人に販売されたりもします。
部品が外されたあとのシャシーや破損・摩耗したパーツ類はスクラップにされたり、粉砕業者によって粉々にされて再利用されたりします。