【試乗】これが本当に10年以上前のGT-Rの走りなのか? NISMOの魔法で最新型のように生まれ変わったMY13GT-Rが激熱!! (2/2ページ)

街乗りで楽しめるNISMOチューン

 コンパクトカーのノートをベースとした、オーラNISMO tuned e-POWER 4WDは、VCMチューンによって6つのドライブ特性を変更したNISMOスポーツリセッティングTYPE2を搭載する。

 そんなオーラNISMO 4WDの魅力は、その要である4WD制御にあると思っている。

 カタログモデルではドライブモードによって操縦感覚が大きく変わっており、ECOは低燃費を実現しながら軽やかな操縦性に味付けで、駆動トルク配分のイメージは70対30くらい。ノーマルは安定感があり、オーラNISMOの加速を不安なく受け止められる味付けで、駆動トルク配分のイメージは50対50。NISMOはより後輪に強い駆動感が感じられ、アクセルで積極的にクルマの向きを変えられる味付け。トルク配分のイメージは40対60くらいだ。

 実際には前135馬力/300Nm、後82馬力/150Nmだから、リヤ寄りの駆動配分はあり得ないのだが、それでも走らせていると、ちゃんと後輪の駆動感が伝わるところがチューニングの巧。

 で、スポーツリセッティングTYPE2では、DレンジとBレンジに、NISMO、ノーマル、ECOの専用チューンが施されているのだ。

 制御は、カタログモデルの制御をベースに、Dは加速方向に力強く、Bは減速方向で回生ブレーキがより強く利くセッティング。

 正直なところ、前後の駆動配分感の妙はカタログモデルのほうがわかりやすいと感じた。ただ、南コースのハンドリング路を走らせてみると、Dレンジ+NISMOの力強さ、Bレンジ+ノーマルのアクセルによるメリハリの利いた走りと安定感は、実用シーンでNISMOバージョンを走らせる楽しさを深く感じられるのではないかと思う。


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