この記事をまとめると
■ホンダ・ヴェゼルに「RS」が登場した
■ヴェゼルRSとしては初の4WDが用意されたことにも注目
■スポーティな内外装とそれに見合った走りのよさを実現している
現行ヴェゼルとしては初設定となる「RS」は4WDも用意
2024年にマイナーチェンジを行ったホンダ・ヴェゼルに待望の「RS」が登場した。ヴェゼルらしい実用性やスタイリングはそのままに、デザインや走りにおいてスポーティさを向上させている。そして今回、ヴェゼルRSとして初となる4WDが設定されたことにも注目したい。この辺りはインプレのなかで紹介しよう。
ホンダ・ヴェゼルe:HEV RSのフロントスタイリング画像はこちら
デザイン面はRS専用装備に注目してもらいたい。エクステリアでは立体感のある専用フロントグリルに「RS」エンブレムが備わり、専用前後バンパーやドアロアーガーニッシュにはダーククロームメッキが加飾され、プレミアム感と低重心感を演出する。
インテリアでは落ち着いたブラックトーンを基調とし、本革巻ステアリングホイールやセレクトレバー、シフトブーツ、コンビシート、アームレストにはレッドステッチを、インパネガーニッシュ&ドアライニングガーニッシュには深みのあるレッド加飾を取り入れることでスポーティさを強調している。乗り込むたびにワクワクする特別なデザインが魅力的だ。
ホンダ・ヴェゼルe:HEV RSのインテリア画像はこちら
デザイン面の優位性もさることながら、ヴェゼルRS最大の魅力は「RS(ロードセーリング)」の名が示すとおり、気もちのいい走りに尽きる。RS専用ローダウンサスペンションを搭載したことで車高が15mm下がりスポーティなルックスを手に入れた。「たったの15mm」ではインパクトがないように感じるかもしれないが、背の高いSUVにとっては大きな変化を生み出すのに十分な数字なのだ。
ホンダ・ヴェゼルe:HEVとe:HEV RSのサイドビュー画像はこちら
ローダウンの影響を受けるのはステアリングを切った時のロール(左右の傾き)、加減速時に発生するピッチ(前後の傾き)、そして乗り心地になる。これら傾きの根本であるサスペンションのストローク量が減少することに合わせて、RSではダンパーの特性を引き締める方向に変更している。これはノーマルヴェゼルのままの減衰力だと短くなったストローク量のなかで大きく動き過ぎてしまうことで底突きしやすくなるからだ。
ただ、ストローク量は乗り心地の面でみると、段差などの衝撃を吸収する能力にも直結するため、ハンドリングと乗り心地の両立したセッティングを見つけるのはなかなか難しい……。