違いは色づかいとシートアレンジにあり
続いてインテリアを見てみると、リラックス感やぬくもり、心地よさといったところをテーマとしているのはどちらも同じ。そしてどちらもすっきりとした二段構えのインパネを採用し、左右の広がりを演出しています。ルークスは、ステアリングにもドアインナーパネルと同色のアクセントをあしらうなど、カラーコーディネートがオシャレなのはさすが日産というところ。
新型日産「ルークス」のインテリア画像はこちら
ただ、ルークスのインテリアはどれもほっこり癒し系のバリエーションで統一されているのに対して、N-BOXには、ブラック×カーボン調の真っ黒インテリアがあります。なんだかんだ、みんな黒って好きですよね。汚れを気にする人も多いでしょうし、この違いも少なからず影響しそうです。
ホンダ「N-BOX」のインテリア画像はこちら
室内の広さはほとんど違いを感じませんが、シートの座り心地やシートアレンジには違いがあります。N-BOXは、ルークスと比べると座面のふっくら感はちょっと薄め。というのは、シートアレンジに前後スライド機構のほかにホンダ独自の座面チップアップ(跳ね上げ)機能があるのです。左右別々に跳ね上げられるので、背の高い荷物を積んだり、子どもの着替えやベビーカーの収納などにも使いやすいのが特徴です。ルークスは前後スライド機構があり、シートの厚みもたっぷりしています。
ラゲッジは、どちらも後席をワンアクションで前に倒すことができ、少し傾斜はできますが使いやすい空間を確保できます。ルークスは、後席をいちばん前にスライドすると67.5cmの奥行きになり、これはクラス最長。ただ、N-BOXは人が一緒に乗り込めるくらいフロアが低く、重い荷物が積みやすいという利点があります。
新型日産「ルークス」のインテリア画像はこちら
加えて、N-BOXにはスロープ仕様のモデルがあって、なんと折りたたみのスロープが格納されていて重い荷物の積み下ろしがさらにラクに。これは車いすのための福祉車両としても、アウトドアレジャーなどの相棒としても便利な仕様です。さらに、ラゲッジと後席が正真正銘のフラットスペースになるN-BOX JOYも用意されており、こちらはシートがチェック柄になるところも人気です。バリエーションの豊富さではN-BOXに軍配が上がりますが、さてこれもどう影響するのでしょうか。
ホンダ「N-BOX」のスロープ仕様画像はこちら
走行性能については、まだルークスはクローズドコースのみの試乗なので比較は控えておきますが、自然吸気でもよく走り、ターボの上質感も印象的でした。N-BOXの自然吸気がとてもいい出来栄えなのは評判のとおりで、ターボはもはや軽自動車のレベルを超えているほどなので、もしかすると互角といえるかもしれません。
新型日産「ルークス・ハイウェイスター」の走り画像はこちら
そんなわけで、打倒N-BOXとなるのかどうか、今後の販売台数の結果が楽しみですね。