クルマで走行中に遭遇するとガチで怖いし危険だぞ! ゲリラ豪雨の対策ってどうするのが正解? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ゲリラ豪雨や線状降水帯のような激しい雨ではワイパーもあまり役に立たない

■豪雨に遭遇したときはまずはゆっくりと速度を落とし安全な場所に停車したい

■雨の季節が近づいてきたらワイパーの拭き取り状態とタイヤの溝を確認しておきたい

ゲリラ豪雨に遭遇したときにすべきこと

 ゲリラ豪雨とは、突発的に、また局地的に短時間に起こる激しい雨をいう。黒々とした積乱雲が近づいたり、その雲のある方へ向かって走行していたりしたら、気を付けなければならない。また、台風と違って、あらかじめ激しい雨になることを予測するのが難しい。さらには、線状降水帯の発生による激しい雨に発展した場合は、豪雨が長続きする懸念も生まれる。

 空模様に気を付けるといっても、激しい雨が降り出してしまえば、何らかの対処を施すしかない。ワイパーの作動を早めても、激しい雨ではあまり役立たないだろう。つまり、前方が見通せなくなるということだ。

 その対処とは、まず速度を落とすこと。ただし、急ブレーキを踏んだのでは後続車に追突される懸念があるので、アクセルを戻しながら惰性で減速し、次にブレーキを踏んでさらに速度を落としていく。可能であれば、左側へクルマを寄せ、雨の勢いが収まるまで停止できればなおよい。ただ高速道路など自動車専用道では、なかなか停止までできない可能性はある。

 当然ながら、ヘッドライトは点灯して走り、停車したら、ハザードランプを点滅させる。道路交通においては、クルマに限らず、自らの心がけや行動はもちろん、それを相手に知ってもらうことの大切さを忘れてはならない。それを、被視認性(ひ・しにんせい)という。クルマでいえば、明るめの車体色であったり、見通しが利きにくい状況でのヘッドライトの点灯などであったりが、被視認性につながる。

 次に、短時間で路面の水かさが増える可能性があるので、ことに立体交差のアンダーパスには雨水がたまりやすい。クルマに乗っていると、守られているといった感覚があり、アンダーパスも通り抜けられるのではないかと錯覚しがちだ。しかし、クルマは想像以上に水溜まりに弱い。

 少なくとも、排気管が水没するようであれば、エンジンが停止するのはほぼ間違いなく、立ち往生することになる。排気を大気中に排出できず、エンジン内に不燃焼ガスが溜まるからだ。また、車内から脱出しようとしても、クルマ全体が屋根まで水没していなくても、ドアが開けられなくなる可能性もある。


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