アルミホイール採用による恩恵とは
さて、アルミホイールのメリットだが、現状、最大の特徴はデザインの自由度が高いことにある、といってよいだろう。スポーク、フィン、メッシュ、ディッシュと多様なデザインが可能で、装着する車両のスタイリングに合わせたホイールを組み合われることができる。
性能面から見ると、やはり軽量であることがいちばんのメリットとなっている。バネ下重量の軽減化は、バネ下1kgはバネ上10kgに匹敵する、といわれるように、ロードホールディングなど走行性能の向上に直結。鉄製ホイールでは得られない軽快なフットワークの実現が可能だ。また、放熱性に優れる特徴もあり、鉄製ホイールと比べてブレーキ性能(放熱性能)の向上が得られる利点もあわせもっている。
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製法は、大きくわけて鋳造と鍛造の2方式となる。一般的なのは鋳造方式で、溶けたアルミ材を金型に流し込むことで製造する方法だ。重力鋳造法、低圧鋳造法、ダイカスト法、スクイズ製法などがあり、溶けたアルミ材で成型することからデザインの自由度が高く廉価で商品化できる特徴をもっている。
鍛造方式は、熱間鍛造法、溶湯鍛造法、半溶融鍛造法があり、金属素材に高圧プレスをかけて製造することから、鋳造より軽く、強度に優れたホイールの製造が可能となっているが、そのぶんだけコストが製品に反映されるため、鋳造に較べて高額となってしまう。なお、デザインに関しては、溶けたアルミ材を金型に流し込む製法の溶湯鍛造は、鋳造と同等の自由度をもっている。
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さて、こうして製品化されたアルミホイールだが、アフター品を選ぶ際のチェック項目はJWLマークの有無である。JWLとは「Japan Light Alloy Wheel」の略で、国土交通省が定めた技術基準をクリアしていることを示すマークである。日本国内で販売する際にはJWLマークの表記が義務付けられ、アルミホイールの品質基準は、旋回時の負荷に対する「回転曲げ疲労試験」、垂直方向の耐久度に対する「半径方向負荷耐久試験」、斜めからの衝撃に対する強度の「13度衝撃試験」に合格したものとなり、これらの基準をクリアしなければ市販が許されないことになっている。
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余談だが、さらに信頼性の高い製品を選ぼうとするなら、VIAマーク付きのホイールを選ぶ方法もある。VIAとは、「Vehicle Inspection Association=車輌検査協会」のことで、第三者機関となる自動車用軽合金製ホイール試験協議会が認めた製品のみに表示されるマークのため、品質に対する信頼性の高さが特徴となっている。