普通のカタログモデルなのに買えたら奇跡とまで言われる「ランクル70」! 最近買った人から「入手方法」を探ってみた (2/2ページ)

現状はとにかくディーラーと仲よくなるしかない

 ではそんなランドクルーザー70、どうすれば手に入るのか。

 筆者のかなり身近なところではデビュー当時、商談の権利は手に入れたものの、「ディーラー提携のローンを組む(金利が高額)」「リースで契約する」「残価設定ローンで購入する」の3択をセールスから提示されたそう。なお、セットでオプションの購入も必須で、ローンの金利なども入れると総額が約620万円に迫る金額を提示されたという。「さすがにおかしい!」と、そのときは辞退したそうだ。この手法はランクル70以外の人気モデルでもたびたび問題視され、のちに全国で問題になり、是正勧告が出ている。

 しかし、2025年8月末から9月ごろになって、再販の情報がネット上を駆け巡っていた。ただ、メーカーからの正式な案内はない。真偽は不明であった。しかしどうやらこれは事実だったようで、前述の初回受注時に辞退した人が、今度は正規……といったらおかしな話だが、通常価格にプラスで必要なオプションを入れて、契約を結べたとのこと。総額540万円程度とのことだ。

 聞くと今回の再販は、ほとんどの販社で抽選販売を行なったとのこと。筆者が情報を得た初回時に諦めたという人は、30年ほどトヨタ車を乗り継いでいるという背景はあるが、法定点検などで担当に会うたびにしつこく、「再販時は教えてくれ」と伝えていたという。2年前に辞退してから期間はだいぶ空いてしまったが、持久戦の末に、何とか抽選に応募し、当選、契約まで漕ぎ着けたことになる。エリアでの割り当ては数台だったそう。

 どんな手法で抽選したのか、倍率はどうだったのかは不明だが、そもそも公に再受注のことが知られていない以上、欲しいのであればとにかく担当ディーラーに再販情報を貰えるよう、しつこく頼むしかなさそうだ。

 付き合いの有無などの忖度があるかないかでいえば、エリア、販社によってはあるのかもしれないが、抽選に応募しない時点でスタートラインにすら立てないので、次の再受注を狙うのであれば、少しでも早く近くのディーラーに足を運び、ディーラーに熱意を伝え、「70が欲しい客」として認知してもらうのが得策だろう。ディーラーに入るのに入場料は掛からない。1%でも可能性があるなら、オイル交換のタイミングなどを生かすのがいいかもしれない。

 ちなみに、ランクル70の抽選は、自身の在住する都道府県外からの応募は受け付けない店舗が多いそうで、県外の客は抽選参加を断るディーラーも多かったとのこと。なので、「倍率が低そうなエリア」を狙うのは難しいだろう。

 カタログモデルのクルマを抽選で買う……なんともおかしな話ではあるが、現状、ランクル70は海外需要最優先とのことなので、今できる手っ取り早い手段は、ディーラーの担当者と何らかのキッカケで仲よくなり、先ずは抽選タイミングを教えてもらうことに頼るしかなさそうだ。

 なお、このタイミングで抽選を受け付けた背景には、オーストラリア仕様のモデルにエンジン改良が入り、生産ラインに余裕ができるので、その間に日本国内向けモデルを生産する予定ができた……という事情らしい。

 2025年9月度の抽選によって割り当てられたランクル70は、2026年春頃納車というスケジュールが濃厚だ。根まわしせずに契約できる日が来ることを願いたい。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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