この記事をまとめると
■高速道路のSA/PAにはコインシャワーが設置されている
■東名高速の鮎沢PAと中井SAには10分300円で利用できるシャワーがある
■トラックドライバーに多く愛用されており非日常を体験できる
気になる「コインシャワー」とやらを使ってみた
普段から高速道路のSAやPAに立ち寄ることも多く、レストラン、トイレ、自販機にお土産コーナーとずいぶんとお世話になっている。しかし、そんな施設のなかで今まで利用したことのない施設がある。それがコインシャワーだ。あまり気にしていないということもあるが、そもそもドライブや移動中にシャワーを浴びるというシチュエーションになったことがない。そのためか、SAやPAにシャワールームがあることすら気が付かないケースも多かった。
しかし、トラックから降りてきたドライバーが可愛らしいカゴを片手にシャワールームへ向かっていく姿を見た瞬間、「そうだ、シャワーに入ってみよう」と思い立った。
鮎沢PAのコインシャワー画像はこちら
まずは入念に下調べしてコインシャワーがある場所を調べてみた。すると高速道路のSAだけでなく、コインシャワーが設置してあるガソリンスタンドも結構な数あることがわかった。こうしたシャワー付きのガソリンスタンドがあるのは、物流の拠点となる埠頭や大型のインターチェンジ付近になるのだが、いままでシャワーの存在を知ることすらなかっただけに少しびっくりした。
そこで手始めにガソリンスタンドのシャワーを浴びようと思い、さらにネットでリサーチを進める。しかし、ガソリンスタンドのシャワーは給油さえすれば誰でも利用できるという話もあれば、あれはトラックドライバー専用だという情報もあった。
シャワールームのイメージ画像はこちら
そこで近場でシャワーが設置してあるガソリンスタンドに電話して問い合わせてみたところ、すべて「シャワー設備はトラックドライバーの方専用施設です。一般の方のご利用はできません」との回答だった。
それならばやはり向かうはサービスエリアのコインシャワーだ。最初に向かったのは東名高速の鮎沢PA。ここのコインシャワーはレストランの隣にあり自動ドアの向こう側にコインランドリーと併設されている。
鮎沢PA画像はこちら
人生初の高速道路でのシャワー。タオル、歯ブラシ、シャンプーセットを事前に用意していたのが、ここでトラックドライバーがお風呂セットを入れるカゴを持っていた理由がわかる。
コインシャワーなので小銭が必要であるうえにクルマのカギなどの小物を持っていくわけだが、タオルやシャンプーなどをバラバラに持っていくのは、非常に効率が悪い。バスタオルはそれなりの大きさがあるので片手で持つのが難しいのだ。さらにシャワー後には濡れたタオルを持ち帰るため、風呂セットを入れるカゴが役に立つという事実を初めて知った。
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コインシャワーは場所によって少し形が異なるので紹介しておこう。
筆者が最初に向かった鮎沢PAの場合は、まず共同の脱衣所があって、そこにコインロッカーがある。脱衣所のドアを開けるとそこにシャワーブースが並んでいるのだが、完全な個室ではなく上下に隙間が空いたドアなのだ。西部劇で出てくる酒場のドアを想像してもらえるとわかりやすいだろう。
そしてブース内には簡易的な棚があるので、そこにシャンプーやタオルなどを置くというシステム。鮎沢PAのシャワールームの場合、脱衣場からはほかのお客さんとの共有スペースなので当然撮影は不可だ。
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ちなみに料金は300円で10分間お湯が出るという具合。最初10分は短いと思ったのだが比較的ゆっくりと体と頭を洗ってもまだ2分ほど余ったのでそれほど急ぐ必要はなかった。