V12のNAエンジンにMTを組み合わせた「最新」ハイパーカーってマジか! しかも800馬力で1トン切りの「ガラジスティGP1」がクルマ好きの夢すぎる (2/2ページ)

デザイン各所にも現れているGP1のキャラクター

 GP1のコンセプトはエクステリアやインテリアのデザインにも強く表れている。デザインを担当したのはブガッティやリマックで数々のプロジェクトを率いたアンヘル・ゲラ氏。その流麗なボディには、これまでに誕生したピニンファリーナやランボルギーニといった、さまざまなハイパーカー、スーパーカーにインスピレーションを得たと思われるディテールも盛り込まれているが、それを1台のクルマとして巧みにまとめ上げる手腕は、さすがに氏ならではのものといえる。もちろんエアロダイナミクスは現代のハイパーカーとして十分な性能を誇るものとされる。

 一方のインテリアは、完全に機能性へとフォーカスされており、キャビンはセンターコンソールで完全に左右に分割されたデザイン。コンパクトなメーターパネルやエアバッグさえもたない(と思われる)ステアリングホイールなど、ここにもシンプルに走りの楽しさを追求したコンセプトを感じ取ることができる。

 当然のことながら、このキャビンの仕様を始め、ボディカラーや数タイプが設定されるホイールのデザインなど、25台のGP1はそれぞれのカスタマーのためにビスポークされる予定だ。

 はたしてガラジスティが満を持して投入する、超アナログ志向ともいえる最新ハイパーカーに、世界のファンはどのような視線を送るのだろうか。個人的にはこの時代に、あえて自然吸気のV型12気筒エンジンを新開発したという英断は、大いに評価したいところなのだが。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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