歴代スカイラインで一番デザインがいいのはどれ? 13代もの歴史のなかからプロが「R32」を選んだワケ (2/2ページ)

次点は新世代のクーペスタイルとして出色だったV35クーペ

 さて、8代目がいわば旧世代の頂点とすれば、新世代の代表は2003年登場の11代目2ドアクーペ(CPV35型)といえるでしょう。V35型は「こんなのスカイラインじゃない!」と賛否が渦巻いた問題作ですが、セダンと別ボディのクーペの美しさは別格であり、これを次点とします。

 Z33型フェアレディZとプラットフォームを共有するボディはプロポーション抜群で、旧世代との決別を体現。まるで金属のカタマリのように、徹底的に磨き込まれた硬質な面によるスタイルは日本車離れした存在感がありました。

「大人のプライベートカー」として2003年のグッドデザイン賞を受賞した同車は、スカイラインの新たな可能性を感じさせましたが、その勢いが継続されなかったのは残念なところです。

 いまやスカイラインというブランド自体が放置状態ですが、今後展開されるであろう日産再生にあたって見事な復活を期待したいと思います。


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すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
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筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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