この記事をまとめると
■交差点の規模や交通量に応じ青黄赤のサイクルが細かく設定されている
■複数交差点の連動制御や感応式信号により時間は常に変化している
■黄信号の本来の意味や信号機の役割を理解することが安全運転の基本だ
現場状況に応じて最適化され続けている
クルマを運転していると、「この信号、青の時間が短い!」や「曜日や時間によって信号のタイミングや(青・黄・赤の灯火)時間が違う」と感じたことがあるドライバーもいるのではないでしょうか。この信号機の時間(サイクル)はどのようにして決まっているのでしょうか。今回は、信号機のサイクルの決め方や灯火の時間が変わる理由などについて解説します。
信号が変わるサイクルは交差点の大きさや交通量で決まることが多い
信号の時間や変わるタイミング、つまり、青信号・黄信号・赤信号の一連のサイクルは、交差点の大きさ、クルマ・歩行者など道路利用者の数、昼間または夜間などによって決まっています。
そのため、青信号の時間や黄信号の長さなどは、場所によって異なるのです。とはいえ、交差点が大きく、交通量が多いからという理由で、一方向の信号の時間を長くしてしまうと、交差する道路で渋滞が発生し、道路の円滑性が失われてしまいます。このようなことから、一般的に信号のサイクルは、1〜3分となっている場合が多いです。
交差点の信号機画像はこちら
信号のサイクルはひとつの交差点だけで決まっているわけではない!
前述したとおり、信号は1〜3分で1サイクルに設定されているのが一般的ですが、信号によっては複数の交差点を連動させて制御していることがあります。そのため、青信号のときは複数の交差点をスムースに通過できるものの、赤信号で止まってしまうと3分ほど待つことになるという交差点もあるのです。
そのほかにも、押しボタン式や感応式、交通量を検知して信号の灯火のタイミングやサイクルを変更するなど、さまざまなタイプの信号機があるため、信号のサイクルはいつも一定ではありません。
感応式信号のイメージ画像はこちら
たとえば、平日の通勤・帰宅ラッシュの時間帯は頻繁に信号が変わるものの、日中や夜間は赤信号で待つ時間が長くなるという交差点もたくさんあります。
黄信号などの意味や信号機の役割
クルマを運転しているとき、進むべきか止まるべきか悩む黄信号は、基本的に赤信号と同じ「止まれ」という意味です。ただし、黄信号のときに交差点内に進入していたり、安全に停止することができなかったり(急ブレーキや追突の恐れがあるときなど)する場合は、そのまま通過することができます。
また、青信号の意味を「進め」と認識しているドライバーもいるようですが、青信号は「進むことができる」という意味の灯火です。そのため、青信号=必ず前に進め! ではありません。
連続する青信号画像はこちら
信号機は、交通事故の防止と交通整理および円滑性を確保するために設置されています。いい換えると、それぞれのドライバーが信号を守らなければ、信号機が存在する意味がなくなってしまうということです。
このように、信号の色の本来の意味や信号機がある意味を正しく理解することが、安全運転の第一歩となるといえるのではないでしょうか。