「なんでも叶えてくれる」がフェラーリの真骨頂! 世界のスーパーリッチがフェラーリの虜になるワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■フェラーリには「パーソナライゼーションプログラム」というプランが存在する

■クルマの仕様などを自由に決められるプランとなっている

■限られた人にはより細かいオーダーに応えられるプランが用意されている

フェラーリは細かい要望にも答えてくれる

 フェラーリを新車で購入するカスタマーにとって、大きな楽しみのひとつといえるのは、やはりその仕様を決めることだろう。ボディやインテリアのカラーなどはそのもっとも代表的な例といえるが、より個性的で自分の好みを反映したモデルを望むカスタマーのために、フェラーリは複数のパーソナライゼーションプログラムを用意している。今回はそれらを紹介していくことにしよう。

 フェラーリのパーソナライゼーション・プログラム。その第一段階にあるのは「アトリエ」だ。カスタマーは世界各国の正規ディーラーが用意する専用スペース、「アトリエ」で、専任のコンサルタントとともに、より幅広い選択肢のなかから、内外装の仕様やオプション装備などをチョイスしていくことができる。

 そのプロセスではコンサルタントからのアドバイスも受けられるほか、ときにはマラネロの本社ともオンラインで接続されるコンフィギュレーターを用いて、完成車のイメージを確認することも可能。もちろんカスタマーが本当に納得のいく仕様が完成するまで、何回でもこのプロセスは繰り返すことができる。

 このアトリエでは、あらかじめフェラーリが用意したカラーや素材、そして装備を選択していくことになるが、それでも満足できないカスタマーのためにあるのが、さらに細かいオーダーメイドを可能にする「テーラーメイド」だ。

 ちなみにこのテーラーメイドを使用できるのは、フェラーリのカスタマーのなかでも特別な層に限られるようで、このプログラムに対応した専用スタジオも、マラネロの本社やニューヨークなど、世界に数カ所が存在するのみだ。

 テーラーメイドでは、アトリエで設定されているさまざまなオプションはもちろんのこと、実質的には無限大ともいえるカラーや素材を選択することができる。

 とはいえ最初から理想の仕様を決定できるカスタマーはやはり少ないらしく、そのためにフェラーリは3タイプのコレクションを提案している。フェラーリが創立以来の伝統としているレースの世界を表現した「スクーデリア」、過去のフェラーリのモデルにインスピレーションを得た、エレガントなスタイルを特徴とする「クラシカ」、そして未来的なスタイルや個性を最大限に表現した「イネディタ」の各コレクションがそれだ。

 テーラーメイドのスタジオを訪れる特別なカスタマーは、まずこれらのコレクションからインスピレーションを得て、それに自分自身の好みを加味することで、唯一無二のフェラーリを、専門のチームとともに仕上げていくことになる。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
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