軽自動車で軽いのは税負担だけ! 360cc時代の3倍もの重さになった軽自動車の立ち位置はこの先どうなる? (2/2ページ)

軽自動車の電動化により車両重量はさらに増加する

 その軽自動車にもBEV(バッテリー電気自動車)の波がいま押し寄せている。一般的にはICE(内燃機関)車よりは重くなるとされるBEV。軽自動車規格BEVの車両重量を調べると、日産サクラで1070〜1080㎏、N-ONE e:で1030㎏となっており、軽自動車規格BEVでは車両重量1トン超えは当たり前となりそうである。

 軽自動車と登録乗用車のコンパクトモデルとの差があまりなくなる現状では、車両維持費用の安さが軽自動車の売れ行きをけん引しているといっても過言ではない。そのなか、あえて1リッター近辺のコンパクト乗用車を購入するひとは、乗車定員が4名から5名になることや、ボディサイズが大きいのでより高い衝突安全性能があるとのことで選んでいるようである。

 ただ、インバウンド(訪日外国人観光客)が日本国内でレンタカーを運転する際に、軽自動車で5名乗車してしまうという事案も目立ってきている。軽自動車がかなり登録乗用車に近寄っている現状では、その違いがなぜあるのかも含め、インバウンドなどの外国人に説明するのも難しくなってきているようにも思える。

 その軽自動車は、訪日するインバウンドが多くなってきたこともあるのか、世界的に注目される存在になってきている。日本限定カテゴリーとされてきた軽自動車だが、課題はあるもののいま世界へ羽ばたこうとしているようにも見える。

 1952年には軽自動車免許なるものが新設され、16歳から取得でき運転可能となっていた(1968年に廃止)。当時からは軽自動車の立ち位置もかなり変わってきているのは、その規格拡大の変遷を経て、いまさらに大きく変わろうとしているように見える。


この記事の画像ギャラリー

小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報