トヨタといすゞ以外のメーカーもトラックを展示
三菱トライトン
日本でもラインアップされているのがトライトン。2024暦年締め年間新車販売台数は6898台となっている。モーターエキスポ2025では新たに追加設定された、都市部でのニーズに主眼を置いたとも見ることができる「ストリート」が展示されていた。
三菱トライトンのフロントスタイリング画像はこちら
日産ナバラ
2025年11月にオセアニアでは三菱トライトンベースの新型がデビューしているが、タイでは最新型はまだデビューしていない。バンコク市内で見ている限り、タイではセレナとキックスが日産での主力モデルとなっているようである。
日産ナバラのフロントスタイリング画像はこちら
マツダBT-50
2006年にデビューした初代はフォードとの共同開発車、2010年にデビューした2代目はフォード・レンジャーベース、そして現行3代目ではいすゞD-MAXがベースとなっている。
マツダBT-50のフロントスタイリング画像はこちら
単純にバッジの貼り換えではなく、マツダらしさを感じるモデルとなっている。2024暦年締めでの年間販売台数は486台となっているが、人気のあるピックアップトラックということもあるのか、ラインアップを続けている。
MG MAXUS eTERRON9
中国・上海汽車(SAICモーター)系ブランドとなるMGがモーターエキスポ2025で発表したBEV(バッテリー電気自動車)ピックアップトラックがeTERRON9。会場ではフォードFシリーズのBEV版となるライトニングを彷彿させる(パクリともいえない)ともいわれ話題のモデルとなっていた。2024年にすでに欧州市場では発売されているとのこと。
MG MAXUS eTERRON9のフロントスタイリング画像はこちら
GWM POER SAHARA DSL
中国・長城汽車(GWM)は、中国系ブランドとしては(海外展開としては)珍しく、ピックアップトラックやSUVへディーゼルエンジンを積極的に搭載している。モーターエキスポ2025ではGWMのピックアップトラック「POER」のディーゼルエンジン搭載車が展示されていた。
GWM POER SAHARA DSLのフロントスタイリング画像はこちら
タイにおけるピックアップトラックではディーゼルエンジン搭載が主力となっている。農村部を攻めるのなら、ディーゼルピックアップトラックが必要と判断したようだ。
DEEPAL HUNTER K50
中国・長安汽車(CHANGAN)系ブランドの「DEEPAL」が2025年10月にタイで正式発売している。パワートレインは2リッター直4ガソリンエンジンをベースとし、2基のモーターを搭載したAWDを採用するPHEV(プラグインハイブリッド車)となっている。最大航続距離は900kmを超えるとのことである。
DEEPAL HUNTER K50のフロントスタイリング画像はこちら
GEELY RIDDARA
中国・吉利汽車(GEELY)のBEVピックアップブランドとなるのが「RIDDARA」。会場ブースには、「中国で販売ナンバー1のBEVピックアップトラック」とアピールしていた。ほかのピックアップトラックより小ぶりでしかもBEVということもあり、バンコク首都圏ではそれなりの反応はあったみたいだが、当初予想より販売は苦戦している。ピックアップトラックならなんでもいいというわけでもないようだ。
GEELY RIDDARAのフロントスタイリング画像はこちら
調べると、タイにおける2024暦年締めでの1トン積みピックアップトラック(今回紹介したようなモデル)の総年間販売台数は16万3347台であった。そのうち大半をハイラックス(レボ+チャンプ)とD-MAXが占めている。そのなか、中国系ブランドがここのところ積極的にピックアップトラックのラインアップを行っている。
タイでの販売拡大を進めるのには必要なのかもしれないが、あまりにも二強の存在が大きすぎるのがタイのピックアップトラック市場の現状であり、それでもあえて参戦する様子を見ると、頼みのクロスオーバーSUVタイプ中心のBEV販売が厳しい局面を迎えていることを現わしているようにも見えている。