あえて手に入れたオーナーの実録
ケース1:ホンダ・ジェイド
「とにかく人と違うクルマに乗りたい。でも予算は抑えたい」と調べていくうちにジェイドの存在を知ったAさん。ミニバンというよりステーションワゴンに近いスタイリング、狭くともいざというときに重宝する3列シート、高年式・低走行のモ個体でも200万円以下で手に入るお買い得感。実車を見て「これは自分のためにあるクルマだ!」と確信。手に入れて3年、通勤から旅行まで、年間で350日は乗るほどお気に入りの愛車なんだとか。
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ケース2:レクサスLS460
中学生のとき、同級生の父親がトヨタ セルシオ(2代目)を買ったと聞いて実車を見せてもらって以来、憧れの存在だったというBさん。さすがに生産から30年近いクルマでは故障が心配だし、初代レクサスLS460なら、5万km以下の個体であっても200万円台で手に入るということで決心。10年以上前のクルマだと気づく人は一部のクルマ好きくらいで、「すごいクルマ乗ってますね」といわれることがほとんど。今のところ故障もないし、高級車の世界を堪能しているそうです。
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ケース3:フォルクスワーゲン・パサート ヴァリアント
じつはこのモデル、筆者の愛車です。購入時で2年落ち、1.5万kmしか走っていない中古車でしたが、新車の7掛けくらいで買えました。取材などで機材を詰め込むので荷物スペースにゆとりがあり、もともとステーションワゴンが好きであったこと、ゆったり乗れて長距離移動が疲れないクルマであることなどなど。リセールよりも自分の好みと使い勝手を優先しました。結果、大満足です。
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●まとめ:乗り潰すつもりなら、掘り出し物に大化けする可能性も大
新車から大幅に値落ちしている中古車を購入するにあたって最大のリスク。それは、売却時のリセールバリューを気にするかどうかに尽きます。しかし、はじめから乗り潰すつもりで手に入れるのであれば気にする必要がなくなります。
長く乗るにつれて純正部品の製造廃止や欠品が出てきますが、それはどのクルマでも同じこと。「どうにもならならなくなったタイミング=乗り潰した」と判断して、次のクルマに乗り換えてもいいのですから。