この記事をまとめると
■日産アリアがマイナーチェンジを実施
■デザイン面や足まわりが変更される
■アリアNISMOもベースモデル同様にマイナーチェンジされる
日産のフラッグシップEVがより魅力的な1台に
「電気の日産」と言われているように、日産は日本国内のブランドにおいて、もっともEVという分野に長けているメーカーだろう。
実際、初代「日産リーフ」は世界初の量産型電気自動車として2009年に発表され、翌2010年に発売された歴史を持つ。いまほどEVが一般的でなかったこの時代に、EVを市販車として販売したことは、自動車史に残る功績だ。このリーフと、全国各地に日産ディーラーが存在したからこそ、急速充電器がこれだけ広がったと言ってもいいだろう。
さて、そんな日産からは、偉大なEVであるリーフの3代目となる新型がもうすぐ市販されることになっているのだが、一歩先に、リーフの兄貴分である同社のフラッグシップEV、アリアのマイナーチェンジも発表された。
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まず、このたびマイナーチェンジをして新型となったアリアのトピックは、デザインの刷新と足まわりの改良、そしてインターフェイスのアップデートだ。
デザインは、「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」に基づいた先進的でダイナミックなこれまでの雰囲気を継承しながら、次世代EVとして相応しいフロントフェイスになるよう、デザインをアップデート。グリル部分をボディと同色とし、シームレスでクリーンな印象となった。さらに、伝統のVモーションを車両外側に配置することで、シンプルでありながら力強い存在感を放つキャラクターになっている。
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ホイールには、新デザインとなる20インチホイールを採用。この印象的なデザインを放つホイールは、アルミと樹脂のコンビネーションで構成されている点が特徴だ。
ボディカラーは、オーロラの光からインスピレーションを受けた新色「プラズマグリーン」と「ミッドナイトブラック」を組み合わせた「翡翠乃光 ーヒスイノヒカリー」を設定。2種類の2トーンカラーと5種類のモノトーンカラーを用意し、ユーザーのさまざまな要望に対応できるようになっている。
また、インテリアでは、落ち着いたトーンが特徴的な新色の「ホワイト/グリーン」を設定している。
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足まわりでは、乗員が快適に移動できるよう、乗り心地を重視したサスペンションに変更されている。なお、機能としては、「インテリジェント ディスタンスコントロール」を新たに採用。これは、加減速を繰り返す一般道のようなシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までをサポートするというもの。これにより、ドライバーの負荷軽減に貢献する。
インターフェイスでは、「日産アリア」「日産アリア NISMO」に新たにGoogleを搭載した NissanConnectインフォテインメントシステムを採用。「Google マップ」、「Google アシスタント」「Google Play」 といった機能が搭載されることによって、NissanConnectサービスアプリ機能の「ドアtoドアナビ」を使うと、充電残量を考慮して必要な充電を加味したルートを、乗車前からナビゲーションに共有することが可能となる。
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さらに、ナビゲーションシステムと連動し、走行ルートに応じてバッテリー昇温を自動で制御する「ナビリンクバッテリーコンディショニング」も採用。この機能により、エネルギー消費を最適化するとともに、充電速度の向上にも貢献するとしている。
ちなみに、今回のマイナーチェンジによって、充電ポートに接続する「AC外部給電コネクター」を使えば、ドアをロックした状態でも1500Wの電力を使うことができるようになった。アウトドアはもちろん、災害時の非常用電源としても活用できることになった点も見逃せないポイントだ。
なお、これらの変更点のうち、デザインとインターフェイス、AC外部給電コネクターはアリアNISMOにも適用される。
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価格は667万5900〜807万2900円となり、アリアは2026年2月20日、アリアNISMOは3月19日に販売される。いままでのアリアオーナーの乗り換え先としてはもちろん、EVを検討しているユーザーはぜひ候補に加えて頂きたい1台だ。