【試乗】ステア・バイ・ワイヤ採用車にエアロバリバリのスポーツモデルまで! イマドキのクルマが物足りないなら「新型レクサスRZ」に乗るしかない (1/2ページ)

この記事をまとめると

■プラットフォーム刷新で航続距離重視から高出力モデルまで展開

■プロトタイプから熟成されたステア・バイ・ワイヤは違和感を抑え新たな操作感を実現

■スポーツ性と快適性を両立しEVの価値観を大きく広げた

ステア・バイ・ワイヤがとうとう実用化

 2023年に登場した電気自動車専用モデルのレクサスRZが生まれ変わった。ベースとなるbZ4Xと同様、プラットフォームやeアクスルの刷新を行い、航続距離を引き上げたモデルや、出力を向上させてスポーツ性に特化したモデルまで幅広くラインアップ。それだけで終わらず、なんとステア・バイ・ワイヤを搭載したモデルまで準備してしまったのだ。

 まずお伝えしたいのはそのステア・バイ・ワイヤについて。じつは2年前にRZの初期モデル試乗会において、そのプロトタイプに試乗させて頂いたことがある。コクピットはまるでF1かナイトライダー? なんて思わせてくれる独特なステアリングは、ロック・トゥ・ロックわずか150度を実現。

 ステアリングのグリップ部は垂直から18度中心に倒し込むことで、ロングドライブ中でも手が休まる効果を狙っていた。その当時の仕上がりはまだ違和感の塊。ステアリングを意図した以上に切り込んでしまったり、また戻すときにも一気に戻ってしまったりと扱いにくかったことを思い出す。

 だが、今度のステア・バイ・ワイヤはそのときから設定変更が見られた。ロック・トゥ・ロックは200度に。ステアリングのグリップ部はほぼ垂直に立ち上げられた。結果として当初のクイックさはやや影を潜めたが、まだまだ慣れが必要なものの(それに要する時間は大幅に少なくなった)、違和感はかなり軽減されたように感じる。

 高速走行時にはスローな応答となり扱いやすかったし、タウンスピードでは程よくわずかなステアリング操作量ですべてをこなせることが嬉しい。ただ、一般道で素早くステアした場合、フロントサスが一気に沈み込んでしまい、その反動を感じてしまうこともある。ステア・バイ・ワイヤ車だけのサスジオメトリーか、可変ダンパーの投入など、さらに突き進んだ世界も期待したい。

 けれども、轍や突起などの外乱をほどよく消し去り、快適にドライブできるところも面白い。情報をこれでもかと伝えようとするドライビングシミュレーターとは真逆な感覚だ。また、コクピットまわりの開放的な空間やメーターの見やすさもある。

 じつはこのメーター、ステア・バイ・ワイヤモデルだけ遠方上方に配置されており、視線移動も少なくなっている。ちなみにエアバック自体の形状も、ステア・バイ・ワイヤではこれまでとは変更しており、開き方を調整しているそうだ。

 このシステムを搭載するF SPORTでは、インタラクティブマニュアルドライブを搭載。ステアリングにはパドルが装備されており、8速ギヤのように擬似的に有段化。パドルを弾くと前後Gが一瞬抜けた後に強烈に復帰することで、擬似的なマニュアルドライブを楽しめる。そこに内燃機関を模したのではなく、モーターならではの擬似音を乗せると同時に、メーターが跳ね上がる演出で高揚感を与えてくるところも面白い。

 パドルがウインカーやワイパーレバーと同じ触感なので、間違えてウオッシャーを出してしまったり、パッシングしてしまうこともあったがそれはご愛嬌か!? 今後はパドルの素材を金属にするなどの対策がほしいような気もする。


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