日本の軽自動車が世界を席巻する日も遠くない! いま海外がKカーに注目するワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■BYD総裁やトランプ大統領の発言を契機に日本の軽自動車が世界で話題となっている

■米国では新車価格高騰により低価格小型車への需要が高まっている

■軽自動車は品質と実用性で世界展開の可能性を秘めた存在だ

軽自動車が国境を越える?

 先日開催されたジャパンモビリティショー2025(以下JMS)では、中国BYDオートが世界初公開した日本の軽自動車規格となるBEV「ラッコ」が話題となった。

 このラッコの開発に際しては、BYDオートをその一員に置くBYDグループの王総裁が日本を訪れた際に、街なかを多く走る日本メーカーの軽自動車を見て、「あれはなんだ」となったことがきっかけという話を聞いたことがある。

 そして2025年12月5日、アメリカのトランプ大統領が「TINY CAR(超小型車)」導入について発言したことが日本でも大きく取り上げられた。TINY CARが直接日本の軽自動車のことを指しているかは定かではないものの、トランプ大統領は2025年10月の訪日の際、街を走る軽自動車に高い関心を示したことを語っているとも報道されている。

 世界的な企業経営者や世界の指導者が、日本の軽自動車に相次いで注目したことになる。日本では「日本の軽自動車に追い風が吹く」といった形容でトランプ氏の発言を紹介している。EU(欧州連合)では、小型低価格車となる新しいカテゴリー創設へ取り組む方針ということも報道されており、そのなかで「日本の軽自動車」が世界から注目されているのは間違いないだろう。事実、アメリカでのネットメディアの報道では日本の軽自動車の画像が掲載されていた。

 王総裁のような企業家が興味を示すのは、「ビジネスとしていける」という判断によるものなのだろうから違和感はないのだが、ビッグサイズに大排気量車というのが当たり前のアメリカの大統領が興味を示す政治的背景はなんなのだろうと考えてしまった。

 多くのメディアが報じているし、筆者の経験でも現状の日本の軽自動車がフリーウェイはおろか、アメリカの街なかをバンバン走りまわるという絵面は現状では非現実的である。

 昔アメリカで5ナンバーサイズの日本車を借りてフリーウェイを走っていると、大型トレーラートラック(18ホイーラー)の横を通りすぎるときには風で煽られてふらついてしまい、安定感がいまひとつと感じたことを思い出した。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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