レーシングカーもテスト車両も楽しめる
午後はまさかのGTマシンに同乗!
午後もスペシャルな体験は続きます。なんと、用意されていたのはスーパー耐久参戦車両での同乗体験。乗せていただいたのは、「RC F GT3」。
走行はひとりあたり2周。走り出した瞬間の加速はまさに異次元で、これまで経験したことのないGが一気に体を押し付けてきます。
「Lexus Circuit Experience×阿蘇・熊本ドライブ旅 with apr」の様子画像はこちら
メーターをのぞくと、ヘアピンでも120km/h前後。さらにストレートでは250km/hまで一気に到達。それでも意外だったのは、「怖さ」をそれほど感じなかったことです。加速からブレーキングまでの荷重移動が滑らかで、不安よりも「すごい」が先に来ます。
「この同乗のためだけでも、このツアーに参加する価値があるのでは」と思えたほど。これは間違いなく、一生の思い出レベルの体験です。
ピットに潜入! 自己申告制のピットワーク体験
もう十分すぎるほど満足した……と思ったところで、まだまだ続くのがこのイベント。今度はクルマを降りて、体験型コンテンツへ。ピットワーク体験が用意されていました。
「タイヤ交換をやってみたい」といえば実際に体験させてもらえ、「運転席に座ってみたい」といえばそれも可能。とにかく自由度が高くて驚きます。私は、かねてから気になっていたエアジャッキを体験。
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これが想像以上に難しく、差し込む角度が少しでもズレるとなかなか入らない上に、作動音もかなり大きい。間近で聞くと「こんなに爆発音のような音がしていたのか」と、ちょっぴりビビりました。レース中は周囲の音にかき消されて意識しないだけで、現場ならではの学びを得た瞬間です。
EVなのにMTフィール? 開発中車両を試乗
そして最後のコンテンツがこれまた衝撃的。電気自動車にマニュアル車のフィーリングを与えた開発中車両の試乗体験です。
トヨタ東富士研究所から、AE86のEVモデルとレクサスUXをMT風に味付けしたという開発車両2台がもち込まれ、「見るだけ」ではなく実際に運転までさせてもらえるという内容。開発中ゆえ、配線がむき出しのままという、いかにも途中な状態。逆にその状態を見せてくれること自体が貴重です。
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本来、EVといえば静かな存在ですが、エンジンの吹き上がり音、変速時のショック、振動までが忠実に再現されており、いわれなければMT車だと錯覚するレベルの仕上がり。電動化と、操る楽しさの融合を体感できるのは新鮮でした。市販モデルへの採用にも大きな期待が高まります。
30万円でも「高くない」と思える
本イベントの参加費は約30万円と決して安くはありません。しかし、これだけの走行体験・同乗体験・ホスピタリティが詰め込まれていることを考えると、正直「むしろ安いのでは」と感じてしまうほどの内容。
レクサスオーナーの皆さん、次回開催時はぜひ一度、参加を検討してみてはいかがでしょうか。そして私自身も、次回以降の開催を楽しみに追いかけていきたいと思います。